『REC/レック4 ワールドエンド』を観た流れから再見です。

ハリウッドで即行リメイクされるだけあって、こちらは当然ながらシリーズでは最も秀逸の出来というか、並み居るPOV手法の映画の中でもかなり出来が良いと思います。

前半の何が起こっているのかよくわからない緊張感と、後半の怒濤のような急展開など、85分というコンパクトな時間の中でよくまとまっています。

初見では少々結末が呆気ないという印象でしたが、しかしあの薄気味悪い最上階、ゾンビもののようでオカルティックな展開というのはなかなか新鮮でした。

この映画はなにげにレポーターのアンヘラが人気のようですが、映画を観ている時はまったく彼女の容姿等を意識していなくて、見直してみると確かにアンヘラ演じるマヌエラ・ベラスコは可愛いと言えば可愛いんだなーと気がつきました。

ただ、彼女の場合容姿がかわいい以前に、気の強さが目立っていて、ラテン女は怖いなーという印象でした。
この映画は警察も消防士もアパートの住人もみんなラテン系のハイテンションでやかましく、観ていてちょっとしんどいのです。
もっとも、この映画を日本語吹き替えでみるとそこまでやかましいという印象ではないんですね。やはり声のトーンとか、スペイン語の語感とか、そういうのがかなり影響あるようです。
ドイツ語もその語感が普通にしゃべっていてもちょっと威圧的というか怒っているように聞こえますものね。

この映画で警官を演じたホルヘ・ヤマン・セラーノ(Jorge Yamam Serrano)と先頃処刑されたヨルダンパイロット、ムアズ・カサスペ中尉うりふたつなことが映画を観ている間ずっと気になりました。
あの酷い処刑も実はこの俳優が演じたやらせ映像だったら良かったのですが。


ホルヘ・ヤマン・セラーノ




ムアズ・カサスペ中尉