『シン・シティ 復讐の女神』を観た流れで、もう一度見直してみました。
改めて観てもフランク・ミラーが自分の作品に酔いしれている姿が垣間見えて非常にこっぱずかしいですね。
なんというか、男の暴力衝動を肯定するために「女のために」って大義名分とロマンを付け加えておけば丸く収まるだろうって感じがぷんぷんします。
ミッキー・ローク演じるマーヴもいくら自分が愛した女性の為とはいえ、やり口がエグすぎる。
フロド(イライジャ・ウッド)の薄気味悪い殺し屋っぷりはよかったです。
クライヴ・オーウェン演じるドワイトは終止自分に酔ってる割にはいまいち役立たずで、肝心なところは全部ミホに助けられているような気がします。
ベニチオ・デル・トロ演じるジャッキー・ボーイはインパクトありました。
死体とのやりとりはタランティーノが監督してたんですね。
ブルース・ウィリス演じるハーティガン刑事は、助けた少女がめちゃめちゃエロく成長して自分に惚れてくれるって、このエピソードが一番親父妄想臭がして気持ち悪いです。
〈ここよりネタばれ〉
最後にハーティガン刑事がナンシーの為に自殺するというのも一見美談だけど、自殺するくらいなら、あんな鬼畜な息子を権力を傘に野放しにしているロアーク上院議員を殺して果てるくらいの気概が欲しかったな~。
〈ネタばれ終了〉
それでも、まあ、ビジュアルは格好いいので観るべきものはあります。
この映画の時系列を整理すると、
オープニング
ブルース・ウィリス演じるハーティガン刑事とナンシーの出会い。
↓
EP3「イエロー バスタード」
ブルース・ウィリス演じるハーティガン刑事とナンシーの結末。
↓
『シン・シティ 復讐の女神』
↓
EP1「ハード グッバイ」
ミッキー・ローク演じるマーヴのゴールデン復讐談。
↓
EP2「ビッグ ファット キル」
クライヴ・オーウェン演じるドワイトと娼婦街の抗争。
↓
エピローグ
ジョシュ・ハートネット演じる暗殺者。
となるようですね。
フランク・ミラーはこの映画を三部作で考えているようなので、次作はどのあたりの時系列になるんでしょうか。