某男性より「何が面白くて、何が共感できるのかさっぱりわからない」と言われて、久しぶりに見直すことにしました。
私はこの作品は原作も読んだし、続編も観たし、サントラも持ってるし、実は結構はまった方だと思います。
「何が面白い」
と問われれば、お話自体は凡庸のシンデレラストーリーなれど、ヘビースモーカーで酒飲みでダイエットに失敗ばかりの一見親近感を覚える駄目女が、女性の赤裸々な実態と本音を語る部分にあると思うのです。ただ、男性はこんな女性の赤裸々な部分など見たくないんじゃいですかね。
「何が共感できるのか」
と言われれば、適齢期を過ぎつつある女性の不安がおもしろおかしく描かれているあたりが自虐的に笑える部分でもある訳で、孤独死して犬に食われている自分を想像したり、「All by Myself」を熱唱しちゃったり、どこか身につまされる訳ですよ。
これって、多分、一生ひとりの不安や孤独なんかあまり感じたことがない人にはぴんとこないかも。若い内に首尾良く結婚したリア充は特にね。
まあ、やっぱりあくまで女性に都合のいいおとぎ話なんで、男性にはつまらなく感じるのも当然でしょうねー。
でも女性にとっては恋も仕事もいまいちな自分でも、頑張ればなんかいいことあるんじゃない?って言う希望を感じさせてくれますよね。
ただ、ブリジットはなんだかんだ言って男性へのセックスアピールもあるし、「ありのままの君が好きだ」とまで言わせる魅力もあるし、テレビ局のリポーターで体当たりの取材したり、パンツ一枚で走ったり、滑稽ながらもかなりアグレッシブな女性なんで言うほど駄目女じゃないところは要注意です。
それにしても、この頃のコリン・ファースはホントいい男!
色気のある目つきにドキドキいたします。
レニー・ゼルウィガーもこの頃はかわいかった。この人ほど演技でかわいさをカバー出来る女優はなかなかいません。今は顔が変貌してちょっと怖い感じになってしまったのが残念です。