これは我が人生ベスト3には入る一本。
ある意味原点回帰をこめて見直しました。
ということで初ブログ1本目にふさわしいかも。
はじめて観たのが小学5年くらいの時。テレビ放映だったんだけど、最初はミュージカルをよく知らず、特に根拠もなく馬鹿にしてました。
で、丁度ジェット団とシャーク団が決闘に向かう途中から観たのですが、Quintetのナンバーにいきなりやられて、「何、これ、ちょっとカッコイイ!」となり、Coolで留めを刺されました。もう完敗です。
その後ミュージカルにはまり、いろんなミュージカルを観ましたが、未だこれを越えるミュージカルには出会っておりません。
生まれてはじめて、誕生日に映画のサントラを買ってもらいました。
劇団四季のウエストサイドストーリーも観に行きました。
生舞台も良かったですね。舞台の上で計算された演出が素晴らしかったです。
でも映画は映画で、舞台では女性だけが歌うAmericaを男女混合にしたり、Gee, Officer KrupkeとCoolの曲順を変えたり、構成は映画の方が正解だと思います。
この映画、見直す度に「マリア!あなたがトニーに無茶ぶりをしなければこんな悲劇は起こらなかったのよ!」と言う気分になります。
そして、毎度決まってマリアの最後の台詞で泣きます。今回はもう泣かないだろうと思ったら、やっぱり泣いてしまいました。鉄板です。
うっかりするとサントラに入ってるマリアの台詞だけでも泣けてしまいます。こうなるとパブロフの犬状態です。
今回はじめてDVDの特典映像でメイキングも観たのですが、マリア演じるナタリー・ウッドの歌声をはじめて聴きました。
うーん、彼女、歌は上手くないですね。下手ではないが上手くはない。吹き替えは致し方なかったと。リフ役のラス・タンブリンの歌声も聴きました。こちらももうひとつ。やはりタッカー・スミスの吹き替えで正解だったと。散々、サントラを聴き倒した私も、長らくリフの歌声がタッカー・スミスだとは気づきませんでした。よく聴くとリフっぽく粗野に歌ってるけど、声は確かにタッカー・スミスなのです。
さて、タッカー・スミスについて語らせていただきます。
実はこの映画で最も好きな登場人物がタッカー・スミス演じるアイスなのですよ。本来オリジナルの舞台版には出てこない人物で、ジェット団におけるナンバー2のポジションなんですが、それまでそれほど目立った人物でもないのだけど、Coolで突然頭角を現すんですよね。こういうパターンに私は弱くて、完全にハートを持って行かれました。
タッカー・スミスは舞台ではリフを演じたりもしてたようですが、このアイスってポジションは本当に格好いいです。余談ですがタッカー・スミスはメル・ブルックスのオリジナル『プロデューサーズ』にもちょい役で出演してるんですよね。あまり映画でお見かけすることがなかったので見つけた時は嬉しかったです。
結構早い内に亡くなってしまって残念ですよ。
来日されたこともあるようで、日本女性とのツーショット写真をネット上で発見した時は羨ましくて、生まれる時代を間違えたとさえ思いましたよ。
特典映像でトニー役のリチャード・ベイマーの現在の姿も見られましたが、若い頃は古くさいイケメンというイメージでしたけど、年をとってなんだかいい感じになりましたね。
みんなが、CoolやAmericaを格好よく歌い踊ってる中で、ひとり恋に骨抜きにされている自分の役をぼやいているのが面白かったです。確かにトニーはひとりでふわふわしちゃって格好いいとは言いがたいですもんね。
ウエストサイドストーリーについて語り出すととてつもなく長くなるので、今回はこのへんで。