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ヤマムスメ。

皆様、こんにちは。

先日、私は年来の悲願を実らせました。

台湾の国鳥である
臺灣藍鵲(日本名:ヤマムスメ)の撮影に成功したのです。

ヤマムスメは
自然豊かな台湾大学に一年間毎日通いつめても
見ることが叶いませんでした。

しかし

何としてでもこの鳥を見たい!

そう考えた私は再び台湾を訪れ、
ヤマムスメの捜索を開始しました。

ヤマムスメは主に樹上にいるため
姿が見えなくとも鳴き声だけで判別できるよう
録音された彼らの声を何度も聞いて覚えたうえ
生態・生息地・活動時間などを徹底的に調べ
台北内を巡り歩きました。


1.白鷺鷥山

矢印鬱蒼とした竹林。


矢印山頂からは大湖公園捷運(台北メトロ)が見えます。


2.南港公園

矢印公園の入り口にある立派な門楼。


矢印山の各所に東屋が建てられています。


3.大安森林公園

矢印ゴイサギの背後にはシラサギのなる木が。


矢印凛々しいタカ。


4.象山

矢印山頂からは台北101の全貌を見ることができます。


矢印ゴシキドリに出会いました。


矢印ゴシキドリの後ろ姿。
生い茂った葉と完全に同化しています。


5.關渡自然公園

矢印望遠鏡で湿地に生息する鳥を観察しています。


矢印オオバンセイタカシギ


しかし、どこを訪れても観察できるのは
ほとんど台湾大学で見られる鳥ばかり。

最後の望みをかけ、
特に観察可能性の高いとされる
6.陽明山の前山公園へ向かいました。


ヤマムスメが
わざわざこのような賑やかな場所へ来るのだろうか…
と憂慮しながらも夕方まで待ち続けました。

日没まであとわずかとなり、諦めて帰ろうとしたその時…



ヤマムスメの姿が!!!

矢印翼を広げた時の神秘的なシルエットは
ほかでもなくヤマムスメのものです。


学名:Urocissa caerulea
スズメ目カラス科ヤマムスメ


感無量です!!

ヤマムスメは長尾山娘とも呼ばれます。
その名のとおり、彼らの特徴は
鮮やかな青い体と長い尾です。


今の時期、ヤマムスメは親族同士協力して
巣作りに取り掛かっているようです。

矢印数羽で共同し、巣の材料を運びます。


矢印完成間近の巣から縞模様の尾羽が垂れています。

調べたところ、彼らはバンと同じく
親ヤマムスメコヤマムスメとともに
ココヤマムスメを育てるようです。

このような子育てを中国語で「巢邊幫手制」と言います。

まずは母親が孵化作業に徹底し、
孵化後は父親が主体となり
1代目の子供たちとともに餌付けや防衛を担当するという
効率重視の子育てが功を奏してか、
ヤマムスメの繁殖成功率は84%に達するといいます。



ヤマムスメの観察記録はまだまだ続きます!