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ゴイサギさんのポテンシャル。

皆様、こんにちは。


今回の主役は、またしてもゴイサギさんです。



台湾から帰国して既に3週間が過ぎましたが、
大湖公園にて発見したゴイサギの潜在能力を
どうしても皆様にお伝えしたいと思い、
この記事を書かせて頂きました。



ご存じの通り
ゴイサギの特徴は、鋭い嘴と細長い足です。


この身体特徴を活かし、
夜間、川の浅瀬にひっそりと佇み
足元へ泳いでくる魚を捕らえる…というのが一般的なゴイサギです。


しかし、大湖公園のゴイサギは
ゴイサギ界の常識を覆す特殊な能力を備えています。





泳ぐのです。




ゴイサギの幼鳥ホシゴイも泳ぎます。



ゴイサギには
アヒルのような水掻きも無ければ
バンのように逞しい足もありません。






調べたところ、サギ科の鳥の「尾脂腺」はあまり発達しておらず、
脂による羽の撥水性も低いようです。


細長い足に未発達の尾脂腺…
ゴイサギが泳ぎに不向きであることは明らかです。



実際に、ゴイサギの泳ぎはどこかぎこちなく、
泳ぐスピードも、アヒルはおろか、バンにも遠く及びません。



それにも拘わらず、大湖のゴイサギはアヒルやバンに混ざり
水上でパン争奪戦を繰り広げています。







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昼間、水上でパンを食べる鳥…

これを聞いてゴイサギを連想する人が日本にいましょうか。



以前は
「ホシゴイがゴイサギになるなんてポケモンの進化みたいだ」
などと考えていました。



しかし、ゴイサギに見られる真の進化とは
環境へ適応するべく体得した「泳ぎ」や「パン食」だったのです。



大湖公園のゴイサギはアヒルやバンに混ざりますが、
ところ変わって上野動物園や羽村市動物公園のペンギン舎には、
ペンギンに混ざり餌をもらうゴイサギがいるようです。

※再使用が許可されている画像を拝借しております。


環境適応力というポテンシャルを無限に秘めるゴイサギ…
これからも観察を続けてゆきたいトリさんです。