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国立台湾師範大学。

皆様、こんにちは。

今学期、私は
「藝術智慧產權管理」という科目を履修しております。

この授業は
現役の裁判官から直接御指導頂けるので
現場を知る上で大変貴重な授業であると言えます。

この授業の特色はもう一つ…

講義は台湾大学内ではなく、
「国立台湾師範大学」で行われます。



このような他大学と提携して開講される授業は「校際課程」といい、
台湾大学以外に国立政治大学・国立台湾科技大学などにも門戸を開いています。

台湾大学からの履修者は5名が上限とのことだったので
祈るような気持ちで履修申請しましたが
無事参加可能との知らせを受け、跳び上がって喜びました!

授業初日…

台湾大学で授業を終え、師範大学へ移動。

師範大学まで徒歩約30分と聞いていましたが、
実際は40分かかります。

そして
キャンパスへ足を踏み入れたその印象は…



「学校」

…です。

普段、大自然テーマパークと化した台湾大学に慣れてしまっているので
台湾の国立大学内には湖や池、牛やバンがいるものとばかり思っていました。

そして、師範大学内には若い学生しかいません。。

…これも本来の「大学」ならば当然のことではあるのですが、
台湾大学内では
早朝に太極拳をする御老人・鳥達にごはんを持ってきてくれる御老人・
犬の散歩をする御老人・車椅子に座り、学内を介護者と共に散歩する御老人・
台湾大学牛乳を買うために列を作る御老人、など
学生と同じくらい年輩の方をお見かけするので
逆に若い学生しかいない師範大学内を寂しく感じたほどです。


サゲサゲ↓夜に開講される授業なので
師範大学に着く頃、校舎はライトアップされています。




…随分私は台湾大学に感化されたようですね。

さて、
話は師範大学のキャンパス以上に楽しみにしていた
裁判官による講義に戻ります。

私は
公正中立を貫かなければならない裁判官は
皆厳格で、淡々としていて、感情を押し殺しているような人物なのではないか
といった偏見を持っていたため、
授業開始直前までは
楽しみである反面、多少の緊張もありました。

しかしこちらは良い意味で想像を裏切ってくれました。

というのも、教室にいらっしゃったその裁判官は
優しい笑顔を絶やさず、物腰が柔らかくて、Tシャツをお召しになっていたからです!

いわゆる"ギャップ萌え"によって
あっという間にこの范智達裁判官のファンになってしまいました。

范裁判官が担当した事案の判決文が教材として使用されるため
理論上の説明だけでは難解な知的財産権の概念と内容も
実例によって具体化され、記憶に残りやすくなります。

来週の授業も楽しみにしています。
そして、いつか法服を身に纏った范裁判官の姿も拝みたいものです。