静岡県の震災がれき受入れによる復興予算の無駄を計算してみました | あんくら島田のブログ

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『安心して暮らせる島田を作る市民の会』
私たちは静岡県島田市での「震災がれき広域処理」への疑問から活動を始めた年齢や立場・市内か市外かなどの「枠」にこだわらない個人有志の集まりです。




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復興予算の使い方についてニュースで取り上げられたことは記憶に新しいところですが実際のところ島田市、静岡市、裾野市、浜松市受け入れようとしている震災がれき(被災材)によって、どれだけの予算が使われるのか計算してみました。



検証するためのデータは各報道や自治体HPと各種あり、統一して検証が難しいため、一部をのぞきすべて2012/10/29現在の環境省がれき広域処理サイト
 
を参考にしました。




環境省データによると、県内4
地区での今年度末までの受入量
は以下の通りです。



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⚪島田市 
8t/日 
 160t/月  800t 

⚪静岡市  20t/日 400t/月 1,700t 

⚪裾野市          
      84t 

⚪浜松市             1,600t 



県内総量            4184t



環境省 処理工程表8p
で2013年度末まで県内広域処理受入が行われる総量は 23,500t としています。





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その内訳は、大槌町 8,900t 山田町 14,600t の木くずです。ということは、2013年度はのこりの 19,316t を処理すると言うことでしょうか。







で、ここから処理費用についてです。運搬と処理費用について大槌町 地域整備部 環境整備課 災害廃棄物対策班がわかりやすい資料を公表していましたので、それを元に計算してみます。


大槌町における災害廃棄物処理事業係平成23年度処理実績

及び平成 及び平成24年度処理見込みについて

平成 24 年 10 月 9日







資料によると岩手県内での処理費用は、¥38,282/tのようです。

*あえて高い費用の方を使います。



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一方、静岡県まで運んで処理しますと¥72,417/t になります。



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岩手県
で処理する場合と静岡県まで運んで処理する場合を比較します。



○大槌町

【岩手県】 8,900t × \38,282/t = 3億4070万9800円

【静岡県】 8,900t × \72,417/t =
6億4451万1300円







山田町からの処理費用は条件等で同じだとは思いませんが、仮に同じだとすると



○山田町

【岩手県】 14,600t × \38,282/t = 5億5891万7200円

【静岡県】
 
14,600t × \72,417/t = 10億5728万8200円







○合 計

【岩手県】3億4070万9800円 + 5億5891万7200円 = 8億9962万7000円

【静岡県】6億4451万1300円 + 10億5728万8200円 =
17億179万9500円





○無 駄

17億179万9500円 - 8億9962万7000円 = 8億217万2500円







復興予算が、現地で必要とされる個人や地域産業に回らないで、受け入れ県へ行ってしまうことのデメリットと、早く処理を進めることとのメリットとをどのようように比較しているのでしょうか。



実態を知ると、8億円もの差額分が現地で使われないことへの後ろめたさが頭をよぎります。








すこし話がそれますが、今年の6月の時点での広域処理必要量は宮城、岩手合わせて247万t 
(災害廃棄物の広域処理の調整状況について
)に大幅に減りました。それが10月19日時点でのデータ
では134万tまで必要量が減っています。約4ヶ月で113万tの処理が進んだことになるのだろうか。





最後に此方の資料を添付します。被災地で処理、管理がしっかりとされていることを願います。

16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果一覧











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