高速バスが到着間際

窓の外を眺めると

夜の都会の風景

見慣れているはずの風景…





?……




何か変だぞ?


何の違和感だ?





周りはコンクリートの塊の高層ビル、道には車が溢れている

ビルからの灯り、街灯、看板のネオン、車のライト…

排気ガスで靄がかかる空をその灯りが怪しく照らす…

夜を夜にさせないほど自然とは真逆の風景





ん?




波動と言う言葉で表現するなら




波動が重い……生命エネルギーを感じない……



何かがおかしい…
山から都会への移動は何十回も経験しているのに…
今回の違和感は特別のようだ…




バスを降りて地下鉄の駅まで歩くと
夜9時を回っているのにすごい人の数…
これも、見慣れているはずの風景なのに…




まるで、人間がロボットのように見える
生命エネルギーが薄い?
人間だよね?
違う?




皆、心拍数が高くて交感神経が優位
呼吸も浅い……

疲れ切った無表情の顔に
チクチクした黒くドロッとしたエネルギーを垂れ流しながら
重い身体を引きずるように歩く人々…





何だこれ?
ここは一体何処?





夜だというのに、電気が明るすぎて…

雑音が多すぎて…

空気も嫌な臭いがする…





これじゃ、不具合が起こるわな…
これは何なんだ?






この雑踏の中、小さな花屋さんに飾られた花や植物から
微かに感じるピュアな生命エネルギー




それもまた、重い波動の中では儚げに明滅





この違和感に蓋をして





また慣れるんだろう?





重力と重い波動に肉体もエネルギー体も押しつぶされてギリギリと悲鳴をあげていても

まぁこんなもんだろうと慣れようとする……





ふっ………( ;´Д`)





地球人やるのは大変だ……