朝7時、いつの間にか眠っていたのか、助産師さんのノックで目覚める
お腹のモニターをつけてしばらく待つ
携帯を見ると、旦那さんからのラインが入ってた
「おはよ😌気ををつけるよ❗️ごめんね🙇♂️ゴミ出したよー」
これだけ…
今日は朝早くからゴルフだと行くって言ってたから忙しいんだろうね
私としては、昨日のラインのやりとりを見なおして、自分の発言と行動についてどう思ったのか、感想を述べて欲しかったけど、もういいやとそのまま流した
私は基本的に嫌な事は一晩寝たら忘れる性格なのですが、さすがに今回はスカッと忘れる事はできない感じでした
でも、ここで追い詰めるのも違うと思って、何も言わず、そのまま普通に返信しておいた
モニターを外した後、朝食
朝食後、診察室へ
いつもの院長が内診
「うーん…うーん…全然降りてこないな…もう切ろっか?」
と、院長
「はい。もう降りてくる気がしないのでお願いします」と私
今日か明日かなー?明日にしようかー?
と先生がカーテンの向こうで助産師さんと話してる
もう、今すぐにでも切って欲しい!それが本音
結局、明日という方向で話は進んでいった
病室に戻り、考える…
今日切れるなら今日にして欲しい!もう精神的に無理!限界だ!
助産師さんにそう言おうと思い、ナースコールで助産師さんを呼んだ
「どうせ切るなら今日のうちにお願いしたいんです…もう、精神的にしんどくて…」と口にした途端に涙がバーッと溢れて来た
初めて会った、私よりもはるかに若い20代の助産師さんを前に、子供のようにヒックヒックなりながら、自分の気持ちを訴えた
旦那はあんなだし、ベビには会えないし、もうとにかく早くこの状況を変えて欲しかった
電話やラインではなく、生身の人間と向き合って弱音を吐いてみて分かった
こんなにも自分の中で溜め込んでいたんだな
普段の私を知ってる人からすれば、とても驚くくらい取り乱していたと思う
助産師さんは優しく話を聞いてくれて、なぜ明日の方がいいのか、まるで子供に教えるように丁寧に答えてくれた
今日は祝日で、ドクターもスタッフも少なく、人手が不十分
もちろん、緊急の時はこのスタッフの数で帝王切開できるけど、安全面を考えるなら、絶対明日の方が良い
明日なら麻酔科医の先生も、ドクターの数も、スタッフの数も充分いるし、何かあった時の為の大きな病院もあいてる
そういう説明だった
でも、希望は希望として、先生に伝えますね。後で先生が来るので、話してみてください。との事
そして、今日になるにせよ、明日になるにせよ、採血は必要なので、採血しますね。と、結構な量の血を取られた
数分後、先生が部屋にやって来た
先生からの提案はこうだった
一回退院して1週間〜10日後にまた同じように頑張るか、明日帝王切開するかの二択
1回退院して同じ事を1週間〜10日後にしたところで、必ず本陣痛につながるとは言えないし、そこまで待つと赤ちゃんが大きくなってきて、頭も当然大きくなる
そうしたら、私の骨盤が少し狭めな事もあり、赤ちゃんが出られなくなる可能性もあるとの事
最後の検診の時の骨盤のレントゲンでは出られる大きさだったけど、そのレントゲンから1週間が経過してるし、更にあと10日経つと分からないと
それならもう、待つ意味も分からなくなり「帝王切開お願いします」と、即答した
帝王切開は明日にしましょう!人手がある方がいいから!と、先生
焦る気持ちもあったけど、さっきの助産師さんの話と先生の話を聞いて、明日にお願いする事にした
やっと見えてきたゴール
そこからが大変だとは思うけど、とにかくこの孤独な毎日の中、ベビにいつ会えるのかわからないという不安がなくなり、気持ち的にとても楽になった
その後、助産師さんから、今後の日程の説明があり、退院はちょうど1週間後の来週の月曜日に決まった
すぐに旦那さん、親しい友人、親、妹に報告
友人達は、よく頑張ったな!やっと会えるね!よかったな!って喜んでくれた
マックスの陣痛は味わっていないから、よく言われるフルコースではなく、ミニフルコースと呼ぶことにしよう
ただ、コロナのせいで誰にも会えず、ベビも出てこず、本当に1人ぼっちで不安に過ごした数日間
誰にも会えない状況で初めての経験を頑張ることが、こんなにつらくて過酷だとは思わなかった
そこを考えるとフルコースと言ってもいいと、友人たちは言っていた
身体的よりも、精神的に参った5日間を一生忘れることはないだろうな
お昼ご飯はおうどんでした
無痛分娩の麻酔を入れる用のカテーテルはまだ背中に入ってるから、シャワーは浴びれない
このカテーテルは帝王切開後の痛み止めに使うだろうとの事だった
16時からモニターでベビの様子とお腹の張りをチェック
この胎動も今日で最後だよーって助産師さんが言ってた
本当だ!明日にはもう感じられないんだな。と思い、ムービーでお腹が動いている所を撮影
明日の今頃はもうベビがお腹から出て来てると思うと、とっても不思議な気持ちになった
動くお腹を見て、根性のないママでごめんね…そう思った
本当は数日後に仕切り直してまた頑張ればいいけど、とてもそこまで頑張れる自信がなかった
助産師さん曰く、年齢的に41歳と言うこともあるから、無理しない方がいいからね。との事
私は精神的な事ばかり考えてたけど、そういえば私、41歳でバリバリの高齢出産だったな…と😅
初産の計画無痛分娩の難しさを、身を持って体験しました
17時ごろ、旦那さんからビデオ通話
あれから電話で話すのは初めて
でも、もうお互いに何も言わずに普通に話していた
ここで「昨日のことどう思ってんの?!」と問い詰める事は簡単だし、その方がスッキリする
でも、きっと分かってくれてるって思ったし、今の精神状態で、これ以上もめたくもなかった
私たち夫婦は、こういう仲直りの仕方が多いかもしれない
感情に任せて思う事を言って、謝り、その後はモヤモヤしてても引きずらないように、いつまでも怒らないようにしてる
それが平和な策だとお互いがわかってるし、そこを触れないからと言って、その件から逃げてるわけではないっていうのは、その後の行動でよくわかる
旦那さんはとても学習能力が高い人で、今まで私と喧嘩になって、私が直してほしいと訴えた所は、ほとんどと言って良いほど直してくれている
だから、そんな彼を私も信用してるし、今回の件もこれ以上何も言わないと決めた
ただ一言、このブログのURLを貼り付けて「これ読んどいて!入院生活の1日目からの細かい内容が書いてるから」とだけ送っておいた
18時、晩御飯が運ばれてきた
しかし、すごいボリューム!
でも、ほぼ完食したww
夕食後、またモニターでベビの観察
元気にしてるみたい
終わると、昨日のおばちゃん助産師さんが入ってきた
そういえば明日は夜勤だからって言ってたな
「明日になったんやなー!やっと会えるなー」とおばちゃん
そして「シャンプーするか?しばらくできひんで!」と、またシャンプーをする事をすすめてくれた
お言葉に甘えて、シャンプーと腰から下だけを洗わせてもらった
2日連続洗えたのがかなり気持ち良かった
その後は旦那さんとビデオ通話
今日は1人で回転寿司に行って、すぐに帰ってきてた
明日、いよいよベビに会えるね。と、2人で話した
旦那さんは「お風呂は俺が入れるから」と何度も言う
そうそう、その調子でたくさんお世話してね
ベビがお腹にいる最後の夜
胎動を感じながら今こうしてブログを書いています
明日はやっとベビに会える
ゆっくり休んで明日に備えよう!