東日本大震災直後、仕事に出勤することができず、自宅待機が続いていた頃。


物資が不足していてライフラインの復旧が急がれていたあの頃。


とりあえず電気が復旧してネット環境が回復した頃。


定期購読していた雑誌「ねこの気持ち」の定期購読者だけ限定の環境で綴れる日記があることに気が付いた。


そんで、日記を書いてみることにした。


その頃、同じくらいの月例の子猫を買っているお宅の日記に目がいった。


同じように保護した子猫を飼っていて、子猫を飼い続けるために引っ越しをしようと決断したあるご家庭の日記だった。


「テツコちゃん」


その可愛らしいニャンコのお話を読んで他人の話とは思えずにいた。


我が家も最初にアンジーを保護した後、ペット禁止のマンションにいつまで隠し通せるか?考えなくてはいけない時期だった。


さらにもう一匹保護してしまったので本格的に引っ越しを決めた。


別に猫なんて保護ボランティアに任せておけばよかったのかもしれない。


でも、震災の後、おびただしい数の被災ペットの保護活動が必要とされている今、ボランティアに預けてもなかなか里親は見つからないだろうという獣医さんの意見を聞いて決意したのだった!


「だったら飼えるように自分たちがかわればいいじゃない!」


でも、銀行に借金してまで引っ越し先を決めたのに後から保護した子は残念ながら虹の橋を渡ってしまった。


それでも、引っ越しは決めていたので安心して猫と暮らせる部屋に引っ越した。


そのころ、テツコちゃんは新居を用意してもらっていた。


少なからずテツコちゃんの家族の行動に私も刺激を受けていたかもしれない。


せっかく猫を飼ってもいいお部屋に引っ越したのだから・・・ともう一匹保護猫を引き取って一緒に暮し、今はネコエコハウスまで用意するために奔走している!


だからネコエコハウスへの決断にはテツコちゃんも無関係ではないと私は勝手に思い込んでいる。


そんなとテツコちゃんの家族「てつパパさん」がテツコちゃんとの出会いから今日までの記録を一冊の本に書いて文壇デビューした!


なんてこと!


迷わずネット上の本屋さんで予約購入した。


すでに知っていることだけれども、改めて本になって活字で読むとジ~ンと胸にこみ上げるものがある。


テツコちゃん、良かったね。


あの時、鉄の博物館の前の畑でどんな気持ちでいたのか?


考えただけで胸が熱くなる。


そしていろんな決断をして行動を起こしたてつパパさんご夫妻の気持ちも他人事とは思えず胸が熱くなる。


世界中には同じような経験をしている人がもっとたくさんいるのかもしれない。


でも、こうして家族の記念に素敵な本を作ったてつパパさんの努力に敬意を表したい。


「捨て猫拾ってマンションを買う」@文芸社

http://www.amazon.co.jp/%E6%8D%A8%E3%81%A6%E7%8C%AB-%E6%8B%BE%E3%81%A3%E3%81%A6-%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%86-%E3%81%A6%E3%81%A4%E3%83%91%E3%83%91/dp/4286139042


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