先日、SNSでこんな投稿を見かけました。

 

成績優秀者リストで子どもの動向を追えるWと違い、リストのないSで『中受終盤に失速する子』と断言する終了組の親は、どれだけのサンプルを見て言っているのか?

 

確かに特にサピでは、他の子どもの成績推移はほとんど見えません。

誰がどこで伸びて、どこで苦戦したのか。最終的にどうだったかも、わかるのは自分の子ども周辺の限られた情報だけです。というか私がはっきりとわかるのは自分の子だけです。

 

それなのに、「こういうタイプは12月に失速する」「過去問に絞った子は伸びない」といった断定口調の言説が、まるで普遍的な事実かのように流れていることには、個人的には好きではないです。

 

 

もちろん、体験談や一例として語られる言葉には価値があります。

ただ、それが一般論として広がると、誰かの子どもを不安にさせたり、希望を奪ったりする恐れもあります。

 

中学受験は、最後まで何が起こるかわからない世界です。

だからこそ、言葉を発信する側には、「断定」ではなく「あくまで一例」として語る慎重さが求められるのだと思います。

 

 

今の時代、情報はあふれています。

でも、その多くは断片的で、時に振り回されてしまいがちです。

だからこそ、周囲の声や情報に流されすぎず、自分たちの子どもに合った、そして自分たちが納得できる学びのスタイルを持つことが何よりも大切だと強く感じました。