アネモネです。
発音のクラスで一緒になったトモさんと言う人がいる。
私の少し年上のお姉さんだ。
その日は午後の授業がなかったので、
発音授業のあとにトモさんと話した。
フランスに学びに来る目的は本当に本当に本当に人それぞれで、
皆にインタビューする度に違う答えが返って来るのが面白い。
私はいつものように、「同じ質問」をした。
私「トモさんは何をするためにパリに来たの?」
トモさん「幕末史の勉強(^^)」
私「………? 幕末? 日本の?」
トモさん「そうそう❗その幕末史(^_^)v」
私「………。(日本でやったほうが…)(……とはいえない。)」
本当にいろいろな人がいますね(*≧∀≦*)!
日本幕末史をざっと繙くと、
徳川幕府が倒れて江戸城が無血開城したあとに、納得行かない幕府側の旧幕臣榎本武揚らが蝦夷地に自分たちの国《蝦夷共和国》を作ろうと
函館に移動して行ったんですよね。
そこに同行していたのが、フランス人ブリュネなんです。
幕府軍はフランス式の軍隊で、
薩長軍はイギリス式の軍隊でした。
つまり幕臣対薩長の裏には、
フランス対イギリスの図式があったのです。
なので、幕末日本とフランスは、
けっこう深い間柄なんですね。
トモさんは、「フランス側に残っている日本幕末史の資料」を探しに来たそうで。
なるほど~‼
それにしてもパリの街の真ん中で、
「新撰組が……」とか、「函館の土方歳三が……」とか訥々と語りながら歩くトモさんの姿は
街とミスマッチ過ぎてなんだか面白かった(笑)。
そう言えば、トモさんと博物館に行ったことがある。
私は実は美術館より博物館が好きで、
トモさんも好きだそうで、
二人でマニアックな博物館に行った。
その名も「パリ病院博物館」。
陳列してある病院器具を見ているだけでも面白かったが、
トモさんはカバンから大きな辞書を出して、
陳列の横の説明書を必死に読んでいた。
あの必死に食らいつく眼差しは、まさしく研究者そのものだったなあ。
私も最近になって、
日本での展示でフランス語でかかれているものがあれば、
辞書をその場でひいて読むように心がけている。
それは、あの日のトモさんを見習って、だ。
トモさん、たくさん幕末史の資料は見つけられたかなあ。
さてさて、
トモさんと話した後、ひとりでバスに乗ってオペラ座まで行ったのですが、
道路が渋滞していてなんと一時間もかかってしまった。
しかもお腹が空いていて、オペラ座界隈でパンとかけうどんを食べた後に、
女子寮に帰って普通に夕飯も食べてしまった。
この食欲……高校生か‼