宝塚歌劇団宙組トップスターが退団会見をしました。宝塚現役劇団員の悲しい出来事から1年。その渦中にいた、又は要因の1人ともされた人です。
劇団はすべて劇団のせいであり、パワハラ教育をしてこなかった劇団が悪い、としました。この発表は未成年が起こした事件に対し親が悪い、と言うのと同じことですが、劇団員は「未成年」なのか?
劇団は劇団員を1人の責任ある大人として認めていないのでしょうか?とも、とれました。
結局、彼女の死から1年経過しても今持って私はモヤモヤしたまま、気分が晴れないまま、あやふやな気持ちのまま観劇をズルズル続けています。
宙組は「どのツラ下げて」な気持ちの野次馬根性で観劇したかったのですが完売とかでチケットには当たらず。
のはずが、トップスターファンクラブでほぼ買い取り、ファンクラブ内で捌けず他組ファンクラブへチケット配布を依頼していた、と風の噂で聞きました。真実か否かは誰もわかりませんけど。
劇団は私設ファンクラブを公式に決して認めないくせにチケット販売でお互い持ちつ持たれつのズルさです。そしてファンクラブの会員数や、チケット販売枚数の多少でスター達の位置付けも決めてると思われます。しかしソレはトップスターにだけ。
チケットが売れない、という理由でトップスターの責任にします。作品の出来の悪さは問わず、トップスターだけに責任を押し付けるかのような冷酷なやり方を今まで見てきました。
件の一件で週刊誌に名前を挙げられた人達が進退問題を口にしなかったと思うため、前回公演でのチケット販売の悪さを辞めさせる理由に追い込んだとも…想像ですが。
もしそうであれば会社でまずい失敗をした社員が辞職せずに居座っているのを些細なミスで責任とらせ辞職に追い込むみたいなもの。現在の大会社では会社に大損害を与えてもミスでは辞職に追い込むこともありません。責任は取らせます、左遷です。しかし挽回すれば出世も用意します。法令違反をしない限り懲戒処分はありえません。
けれど今回のトップスターは少し訳が違う。
退団はいずれしなくてはいけないのがトップスターであり、宝塚劇団員です。相撲でなら大関は角番で負け越したら大関から陥落するけれど、横綱は引退するしかありません。
チケットが売れないのであれば退団するしかないトップスター。ソレは確かにその通りです。中には赤い席ばかり目立つにも関わらず6作もトップスターだった人もいますが…
宙組トップスターの退団は遅きに期した、としか私には言いようがないです。これはチケット売り上げの問題ではありません。
あの事件で原因の一つであろうがなかろうが、同じ組で一緒にやってきた仲間がジシした事になぜ一言も口にできないのか。
「自分は悪くない」
それでも彼女が亡くなったことを悲しむ言葉くらい劇団の方針に逆らってでも口に出さないのか?人として言えないのか?
同じ課の仲間がジシを選んだら、どんなにショックか!そして何に悩んでいたのか、もし自分が上司の立場であったならジシに至った事に救える方法があったのではないか、自分にも原因の一因があったのだろうか、と悩み反省し決してそのことを忘れる事はないでしょう。何よりも悲しい😢