もらいたいわ、年金たくさん。
とりあえず20歳からチミチミと国民年金保険料を払う我々ジャパン年金制度。20歳では学生が大半と思われるので親御さんが払うわけだが学生の納付が義務化されたのは平成3年から。我々昭和世代は義務化になっていない時に20歳となっている為、社会人になるまで国民年金保険料を払っていない。
つまり短大卒で就職すれば40年間の満額支給、795000円(もちろん、年額よ)がある。
国民年金の受給金額が少ないのは自営業者が多く、定年制度のあるリーマンと異なり一生涯働くことができるから、という設定だ。自営業者は国民年金だけの1階建て年金。己でiDeCoなど国民年金基金の保険料を支払い少しでも増やすテクが無ければ65歳からの老齢基礎年金795000円まで。これも保険料40年間満額納付のこと。40年に満たない場合は、それなりに目減りする。
そして給料から問答無用で社会保険料(健康保険と厚生年金保険料のセット)を引かれるリーマンは国民年金と厚生年金の2階建支給が老齢基礎年金となる。65歳から受給資格のあるやつよ。
リーマンには会社が年金基金を作り財テクにより社員たちの老後を支える年金を増やす努力をする(はず)。リーマンにはこの3階建がある。これがベラボーに高いと世間から揶揄されたのが鶴丸が国の管轄だったころに勤めていた人々。月80万もの年金を貰っていた。
現在のリーマン年金は①国民年金の老齢基礎年金、②厚生年金の老齢厚生年金、そして生年月日により③報酬比例部分受給、④国民年金受給額を差引した特別加算額、⑤配偶者や扶養対象者のある人には加給年金が付加される。
独身の私は①+②+③が65歳になったら支給される。しかしその前に③の報酬比例部分は65歳到達前に特別支給の老齢厚生年金として生年月日と性別により60歳から65歳までの年齢に到達するまで受給できる。
これは65歳になると老齢厚生年金の報酬比例部分にスライドされるもので、65歳までは呼び名が異なるだけのもの。さらには老齢基礎年金や老齢厚生年金の受給年齢を65歳以降に繰り下げようが、65歳までに受給資格が発生する特別支給の老齢厚生年金は受給額に変化しない。変化しないどころかこの65歳までの期間しか受給できないので、欲をかき受給年齢を繰り下げて受給額を増やそうとは考えないことだ。アナタの年金定期便をよく見よ。
特別支給の老齢厚生年金は男性は昭和35年度生まれまで、女性は昭和40年度生まれまでが発生する年金である。
リーマンが3階建と言いつつも国民年金、厚生年金は定額で決まっており、さらには3階建ての企業年金基金が焦げついたら3階建部分はもらえない。企業の多くはこの企業年金基金を廃止して確定拠出年金401kへ移行している。
401kは厚生年金保険料を企業と勤務者が折半して払うのと異なり、全額企業負担である。その掛け金を元にし己で財テクを図らねばならないのが401kである。
外国債券を買いハイリスクハイリターンを目指すか、国内債券、損害保険や生命保険、預貯金の手堅いローリスクローリターンを目指すかは勤務者の財テク選択次第、というヤクザな制度。
この401kができたばかりの時、財テク商品の何を選んで良いのかさっぱりかわらず元金保証の預貯金と損害保険、生命保険を選んでおいた。
401kは年に2回ほど「アンタの財テク状況」をお知らせしてくるので全く上下幅の無いあんこ財テクのまま定年をむかえた。401kは60歳になったら掛け金支払いがなくなるのでこの先増やしたいと思っても問答無用で65歳受給待ちとなる。掛け金は勤務者が好きに増やせるらしい、というのは定年後に知った…
401kを取り入れてる会社にお勤めのアナタ!今からでも遅くありません。掛け金を増やしなさい!そしてハイリスクハイリターンとローリスクローリターンの両方で財テク商品を選ぶんです。
現在、61歳のあんこは60歳になった時、会社の年金基金から月々の小遣い代にもならない金額を受給している。少なくても良き。誰もこの金額をくれん。
大阪への月一新幹線代と思えば良き良き。
62歳になると日本年金機構からおそらく特別支給の老齢厚生年金受給の為の手続き書類が来るので、65歳まで受給できる。しかしこの年間金額で生活できる人はおらんが65歳までに働きながらも受給はできる。特別支給は65歳になれば老齢厚生年金の報酬比例部分となるとは前述のとおり。
定額部分と平均報酬月額が元。この平均報酬月額がネックである。通常給料だった55歳役職定年前、55歳から60歳、60歳以降と給料は目減りの一途。
新入社員から現在までの月額総額を平成15年までの加入年数で割るA額、平均報酬月額総額とボーナス総額を平成15年以降の加入年数で割るB額のそれぞれを定額係数で掛けた合計数値である。
よくわからんが、つまり社会人1年生から社会人を辞めるまでに貰った額の平均の一部だとおもいたまへ。
では長く働けばよりたくさん貰えるか?
というものでは無い。目減りしない給料で長く働けば当然その理屈は成り立つが、目減りしていく給料で長期勤務すれば月額総額に対する分母が大きくなるので平均値が下がる。つまり目減りしていく給料ではせっかくの65歳までの特別支給、65歳以降では老齢厚生年金の報酬比例部分も目減りしていく一方なのだ。
それでも誰もくれないから、貰えるもんはもらいたい。尚且つ働けるうち、働く場所があるうちは働かねばならない。目減りしても給料は貰えるからだ。
私の年金は65歳になると国民年金の老齢基礎年金と老齢厚生年金、企業年金基金、401k(こちらは生涯年金でない)。
401kは元金保証を目指したので損害保険と銀行預金で掛けたため、5年間の受給期間のみ。70歳になれば国民年金、厚生年金、企業年金基金だけとなる。
前述のように当社は企業年金基金を途中でやめたので入社20年間までしか年金基金の加入ができなかった。これが頼みの綱であったのに悲しいことよー。
全額合わせても趣味の宝塚観劇をしながら生活できるレベルではない。爪の垢ともしながらお金を貯めて数年に1回観劇できる程度よ
でもね…
年金保険料を掛けていればこそ貰えるのよネ(例え強制的天引きなリーマンといえど)
「年金なんて貰えないから掛け金掛けても仕方ない」と宣う、ワカモノ達よ。そんなことはない。雀の涙ほどであっても掛け金をキチンと払ってさえいれば必ず国民年金は受給できるのだ。厚生年金はリーマンしていればこれも貰える。報酬比例部分は生年月日により今の若者達は撤廃されてしまった世代だがそれでも基礎年金は貰えるのだ。その年金で生活ができるか否かは既にもう我々世代とて無理。無理だから年金受給しながら老体にムチうち働かねばならない。
老体が働くから若者の働く場所がない、というのは少し無理があるよ。もしそうだというなら企業に若者世代がいつかないのは何故なの?入社式だけで退職しちゃうのは何故なの?わずか1ヶ月にも満たずに退職するのは?
昭和は良い
平成は良い
そんなことは無い。
どの世代でも働くのは辛いし苦しい、が意欲も出る。企業に勤務できない、その機会が無いのなら起業するしか無い。一匹狼の社長で働く場所がない同じ世代の若者達を雇って社会を活性化し、明日の日本や世界を自分の手で作るんだ!くらいのカッコ良い若者はいないのか…
我々の親達の世代は厚生年金制度が始まったばかりで任意加入だった。父は自営業で始まったばかりの厚生年金制度をいち早く取り入れ従業員よりも少ない給料の社長で連鎖倒産するまで社会保険料を欠かさず払っていた。
社会保険料と言うのは企業と従業員が折半なので従業員分の支払いは零細企業にはかなりの負担だ。一緒に働いていた叔父は転職する際、いかに父からたくさんの給料を貰っていた自覚したそうだ。その叔父よりも父の給料は少なかった。
そして父達昭和一桁は一番の育ち盛りに戦時中で常にお腹を空かせ、走ればお腹がチャポチャポ鳴る(お粥ばかりの日々だから)切ない子供時代だった。やがて戦争が終わり高度成長時代の日本でモーレツ社員として薄給で24時間フル操業だった。家賃手当もなく家族手当すらあるかなきかの薄給で私たち家族を養い、その会社が倒産したので、自営業を始めた。倒産時、退職金すら無かった。
自営業で羽振りの良かった日々もあったがバブル突入少し前に不渡手形をつかまされ連鎖倒産した。53歳の時だ。取引先に再就職し60歳の定年後も給料変わらず65歳まで勤務できた。
年金受給できるようになっても倒産時の公的資金からの借入があるので返済のために78歳になるまで工場ラインという一度も経験したことのない体力仕事を頑張った。腰痛が悪化したり、1メートルの台座から転落したり、それこそ老体に鞭うち頑張ってきた。
Z世代だか、令和だか、知らんが父のような働き方を君らはできまい。78歳までとはどれだけ身体にも精神的も負担がかかるか分かるだろうか?
私も家計の足しにと給料の一部を渡してきた(兄は何も無いー!)倒産し定期預金を組んでいた銀行口座は差し押さえられたので保険を解約し兄の結婚式費用を出した(兄のアホー!)。生命保険も解約したので89歳の父には何も保障が無い。
それでも父は倒産してから公的資金へ一度も欠かさず毎月キチンきちんと少ないながらも返済してきた。
そうしたら役所から
「こんなに毎月一度も欠かさず20年以上の長きにわたり払ってきた人は○○さんくらいしかいない。その誠意を汲み取りもうこの辺で残金を帳消しにします」と言ってくれた。
借金を私がどんなに苦にしていたか!
その知らせを聞き万歳三唱してビールを何本も空けた。父達の誠意を役所がわかってくれた、そしてこれからの老後生活に不安を覚えることなく両親が過ごしていけることに感謝した。
そんな苦労してきた父達だもの。今の世代の若者達より年金額が多くて何が悪い?!
倒産したから、じゃなく父達は創世記の年金からずっと欠かさずお国に保険料を納入してきたのだ。貰いたければ払うもの払ってから物を言って欲しい。
そして父達世代がたくさんの年金を貰うから自分たち世代に年金が少ない、と言うのは間違いである。父達世代がかけた年金保険料を長年に渡りドブに捨ててきたのは政府である。480億もの金を使い箱物を作ってドブに捨ててきた。
悪いのは受給者ではない、政府の施策の悪さだ。
貰えないから払わない
それは間違ってる!
払う限り必ず貰える!例え少額でも。
そしてその少額といえど誰もその金額をくれる人はいない。
公的年金が貰えないと主張するなら自助努力しているのか?損害保険や生命保険の年金加入しているのか?貯金しているのか?
リーマンならば財形年金に加入できる。
公的年金に期待できなら自助努力をしなければ!貯金できない、自助努力の年金をかける金もない、それならばその費用を捻出するために何かを諦め無くては!その努力が65歳になった時報われるんだよ?
未来に絶望しないで
残り人生を数えた方が早い年齢の我々と違い、これから50年以上、半世紀以上の長い人生が残っているのだもの。そんなに早くから諦めないで!自分が可哀想だよ😢