ショーケンを見ると必ずドラマ「傷だらけの天使」を思い出します。そして水谷豊さんを見ると同じく。
右京さんとして日本中に知られる大ヒット作「相棒」主演として今は大物俳優扱いの水谷豊さんですが、私の頭の中で彼はいつまでもアキラと狼少年でしかなく、困ってますわ
「傷だらけの天使」のショーゲキは役柄もドラマ内容も今思うと昭和の当時としてかなりのアウトロー。ホームドラマが圧倒的だったあの当時、ぶっ飛んだ2人のぶっ飛んだ内容でした。
水谷豊さんはあんな頃から「相棒」好きな人でしたのね
「傷だらけの天使」と言えば「アニキィ～」と「アキラ」のコンビでしたもん。水谷豊さん扮するアキラの名セリフ？
「アニキは中卒で学歴があるからよ～。俺は小学校しか出てないから」でしたっけ？
そして「傷だらけの天使」と言えばオープニング！井上堯之バンドの音楽とヘッドホンを付けソーセージを食べ牛乳を飲む崩したスーツ姿のショーケン。なんちゅ～斬新なオープニングだったか！
今でこそ俳優、歌手の垣根はほぼほぼ無しに近いですが「傷だらけの天使」の頃は明確な垣根がありました。その垣根が無かったのはトップアイドルの郷ひろみさん、西城秀樹さんや山口百恵さんくらい。
ザ・テンプターズのボーカルだったショーケンは「エメラルドの伝説」等ヒット曲もある有名な歌手でした。そんな「歌手」の垣根を超えてドラマに出演？と驚いたのが「太陽にほえろ」のマカロニ刑事役です。
超～かっこよかった！大人の男性のかっこよさがありました。ギリギリでやさぐれていないアウトローのかっこよさがショーケンでした。
「太陽にほえろ」を見てない日本人はいないんじゃないのか、というくらいの人気番組だったのでマカロニ刑事の通り魔によるあっけなくも情けない最期シーンは視聴率も視聴者の悲鳴も凄かったと思います。
ショーケンのマカロニ刑事の後がGパン刑事の松田優作さんでした。
「傷だらけの天使」の役も裏社会に生きる事も真っ当な道もどちらにも属してないいい加減～なやさぐれ達でした。
ショーケンにはアウトローが似合う人でした。演技もうまくシブくて都会的でカッコよく、声が抜群に良かった！高音なハスキーボイス！
何度も結婚し、何度も逮捕されるという忙しい人でしたネ～。結局その逮捕の繰り返しでもっと活躍するはずだった役者の道から外れてしまいました。
かれの味のあるシブいかっこよさで主役や脇役としてもっと活躍して欲しかった。身を持ち崩したのが彼の弱さなんでしょうが…せっかくの個性と芝居のうまさ、声の良さが本当にもったいない事でした。
ショーケンにはカッコよい生き様を見せて欲しかったけれど今は安らかに眠って下さい。その最期も眠るように息を引き取ったとの事ですネ
天国で「太陽にほえろ」の石原裕次郎・ボスや露口茂・山さんと再会し、松田優作・Gパン刑事に「お前の前任だよ」と言ってるでしょうか？
もしかすると「傷だらけの天使」の岸田今日子・社長、岸田森さんとバッタリ会ってまた何かやばい捜索を頼まれていたりして…