庭がある

 

 

窓を開けると、緑が常にある

 

産まれたころから、ずっとそんな環境に住んでいた。

 

目の前に、自然があり、雑草が茂っているような環境。

 

小さい頃は、虫をとったり、くさっぱらで遊ぶのが好きだった。

 

緑の匂いがして、虫の音が聞こえて、

 

雨が大地に浸み込んでいくのを見ているのも、

 

しんとした夜に響く遠くの都会の音を感じながら、

月を見上げているのも好きだった。

 

生きているという、実感があった。

 

 

 

 

夜、庭にでる。

 

私の大事なひととき。

 

ダンゴムシの往来を眺めながら、

 

風に揺れる葉っぱを見つめながら、

 

月と星に助けられながら、

 

私が私である時間に満たされる。