本来は、前回の続きの第四次読書ブームの後編を綴る予定でしたが、

本日の夏の甲子園の第4試合の大社高校と早稲田実業の試合をテレビで観戦していて

いろいろと思うことがあり、予定を変更してお送りいたします。(笑)

 

この試合は、日本全国からいい選手を集めた都会の私立強豪校対

その県内の子たちだけで構成された田舎の公立高校という図式の

典型的なパターンだったと思います。

 

私自身、県立の普通科高校で野球をしていましたので、

公立の高校を応援し、普通科高校であれば特に力が入ります。

ですので、この試合では何としても勝って欲しいと

大社高校をテレビの前で応援していました。

 

大社高校は普通科と体育課があるようですが、

野球部の出場メンバーは、全員が出雲の国の子たちです。

それでここまでやるなんて立派だと思います。

 

こんなことを言ってはお叱りを受けるのですが、野球留学について、

少しでも甲子園に出場する可能性を求めて、15歳で親元を離れて野球を中心に

自分の身の回りのことを全部しながら苦労して生活をすることを美徳のように言う人がいます。

悪いこととは言いませんが、何だかな、これって正しい都道府県対抗の高校野球なのかな?

と思ってしまうのす。

考え方が古いとか激戦区に生まれた生徒の気持ちがお前にわかるか、と言われても

やはりその都道府県の代表校の選手は、そこの子たちであって欲しいのです。

 

私の住む県でも、県外から集めた選手がほとんどという私立の学校が

県の代表として出場することがありますが

そのときは、何かしらけた感じがして関心がもてません。

 

かつて、私が教員をしていたとき、勤務していた高校が甲子園に出場しました。

いわゆる県立普通科進学校で、東大や京大にも進学する生徒がいるような高校でした。

もちろん、みんな県内の子です。

県民に祝福されて、企業や個人から様々な寄付や応援をいただきました。

私も本当にうれしくて、引率して全身全霊を込めてアルプスで応援したものです。

そのことを、昨日のことのように思い出しました。

 

ところで、アルプスって本当に暑いんです。

吹奏楽部の生徒たちは、守備の間は金管楽器のマウスピースを

水を入れたコップに沈めています。

そうしないと攻撃が始まって吹くときに唇をやけどしてしまうのです。

 

それと、もうひとつ思ったのは

両校ともにチアの女子生徒が、野球のユニフォーム型のコスチュームで応援していたこと。

袖のある上とスカートではなく短パンの下とで。

 

ここ数年、このようなコスチュームが増えているそうです。

少し前までは、上がノースリーブで下がミニスカートが主流でしたが。

なぜ変わったのか?

おわかりだと思いますが、それは、チアをカメラで狙う最低な輩から生徒を守るためです。

出場校の応援の引率責任教員の会議でも

主催側から各校へ、露出の少ない服装で応援することに理解を求めているとのことです。

 

チアの生徒の多くは、かわいい服装で踊りたいそうです。

でも、そうさせてあげられない腹立たしい事情があるのです。

 

また、対策としてアルプスの前の席には一般客を座らせないとか

チアの横は教員や生徒で固めるといった策もとられているとか。

前述した勤務校が甲子園に出場したときにもチアがいましたので

引率教員には、周囲に目を光らせるようにとのお達しがありました。

 

敵は相手チームだけではないなんて。

こんなことに頭を痛める学校側も気の毒です。

 

純粋に精一杯に応援している彼女たちに

安心して応援することができる環境が早く整いますように。