★横山崋山★ 201908010 | AnJyu-NIKKI

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京都文化博物館で開催中の「横山崋山」展へ。

サブタイトルが

「まだいた、忘れられた天才絵師。」

 

いやぁ~~~!

ホント、天才でした!!

人物、動物、草花、建物、風景。

どれも、すごく精密。躍動的。表情豊か。

そして、バランス。

どこを切り取って、どこに配置するのか。

いやらしい言い方をすれば、

どう描けば、依頼主は喜ぶのか。

 

腕も頭もよい人でした!

 

ポスターやチラシにも掲載されていた

「祇園祭礼図巻」

すべての山鉾の緻密さ。

辻回しの表現。

そして、宵山の風情ある街並みも素敵でした。

今年は、まったく祇園祭に触れることができなかったので、

こんな形でも、目にすることができてうれしい♪

 

 

個人的に興味深く見たのが

「花洛一覧図」

洛中洛外図など、よく見ますが

江戸末期だからか? 

西から東を見た(見下ろした)そのままの景色。

 

御所を始め、下鴨神社、清水寺、二条城、東寺、

北野天神、妙心寺などなど。

今は無い、大仏殿や羅生門。

川の名前や、通り名まで詳細に描かれています!

 

そして、四条川原東側の北と南には

芝居小屋が!

櫓と梵天!!!

けっこう、大きな建物ですよ!

 

あぁ!楽しい。

この図、ほしい!!

 

 

この日、午前中は

同館主催の講演会に参加してきました。

「京と東北をつなぐ紅花の風景」

 

 

横山崋山の代表作のひとつ「紅花屏風」

紅花の産地へ複数回、取材に訪れて描いたとされるこの屏風。

 

京都の紅花問屋 伊勢屋理右衛門が、祇園祭の屏風祭用に

依頼したものだそうです。

左隻の紅花を出荷作業する場面では、

荷に伊勢屋の紋が描かれています!

 

この屏風には、紅花の栽培、加工、出荷までが描かれています。

当時の染めは、京や江戸で行われていたそうです。

 

紅花の加工工程も簡単に教えてもらいました。

明治以降、衰退しましたが、

現在は復活し、産業として一定の生産量があるそうです。

紅花染の反物は高級!

この、工程を知ると仕方ないですね。

 

いろいろ、楽しい講演&展示でした。

  

  

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