■建仁寺 坐禅会■_130512 | AnJyu-NIKKI

AnJyu-NIKKI

歌舞伎大好き! 
着物大好き♪ 
そのほかお気に入りな「モノ」「コト」を記録しています

 
イメージ 1
 
今月も、坐禅会に参加してきました。
 
朝は、少し冷えましたが
数カ月前のことを思ったら、ずいぶん楽になりました。
 
 
 
管長さんのお話は、「文殊前三三(もんじゅぜんさんさん)」
 
 
登場人物は、
文殊(もんじゅ)と無著(むじゃく)。
 
どちらも菩薩様ですが、
文殊菩薩は空想の仏さま。
無著菩薩は実在の人だそうです。
 
だから、問答はありえない。
無著の自問自答だそうです。
 
 
文殊菩薩は智恵の仏様として有名ですが
大乗仏教の象徴でもあるそうです。
 
そして、無著菩薩は上座部仏教の代表。
 
 
文殊:「あなたは、どこから着ましたか?」
無著:「南方です。」
文殊:「南方の仏法はどうですか?」
無著:「ずいぶん変化しました。北方はいかがですか?」
文殊:「いろいろな人がいます」
 
 
何を言っているのか???
 
上座部(南方)仏教と大乗(北方)仏教のお話だそうです。
 
 
管長さんは、文殊の言葉に着目されました。
「いろいろな人」
 
凡人。聖人。
凡人だからダメで、聖人だから優れている。
 
ではなく、
 
人それぞれ、物それぞれに
きちんと役割があって、それを果たしている。
 
と、いうことだそうです。
 
 
自分の役割。役目。
 
いつも、自分の役目って何だろう???
悩み続けているところ。
まだ、そんな段階です。。。
 
いつか、
自分の役目をきちんと果たしていきたいです。
 
 
――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― 
 
 
ブログアップはできていませんでしたが、
3月も4月も参加していました。
 
イメージ 2
 
3月の管長さんのお話は、「陳操看資福(ちんそうかんしふく)」
 
登場人物は陳操という禅を深く修行する官人と
資福和尚。
 
 
陳操が禅問答のために、資福和尚のものへ訪れます。
 
が、陳操が門へ入る前に
資福和尚は大きな「円」を空に描き、門を閉めてしまいました。
 
 
これで、終わり。
問答はありません。
 
 
資福和尚が描いた円は、「円相」といって、
潙仰宗(いぎょうしゅう)、独特のものだそうです。
 
仏 = 円
悟り = 円
 
のような、奥の深い大切なもの。
 
 
円は余すところも欠けるところもなく、
とても美しいもの。
 
それを、ひとりひとり誰でも
動物にも木々にも石にもすべてのものに備わっている。
 
 
そして、悟りを開いたものは
その円に収まることなく、さらに広い世界を知ることができるそうです。
 
 
わたしはその一円相すら、わかりません。
改めて、「自分自身が仏である」を自覚しなくては!!
 
 
――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― ・・・ ――― 
 
 
イメージ 3
 
4月は「迎山不曾遊山(ぎょうざんふぞうゆさん)」
 
 
登場人物は、迎山和尚と新しく迎山和尚のもとへ来た修行僧。
 
この修行僧の前の修行先は、中国でも有数の風光明媚な廬山。
 
 
迎山:「五老峰に遊びに行きましたか?」
修行僧:「いいえ」
迎山:「遊びに行かなかったのですか・・・」
 
 
この禅問答は、
修行僧に対して「自分の一番素晴らしいところをちゃんと知っていますか?」
という、問いかけだそうです。
 
真意が深すぎて、ちょっとわかりにくい?
 
 
 
この問答の最後に
「十年帰不得、忘却来時道」
という言葉があります。
 
10年突き進めば、帰る道を忘れてしまう
 
 
何か10年間やり続ければ、ひとつの目途が立つ。
10年前とは比べられないほど、何かを得ている。
 
というような意味だそうです。
 
 
確かに!!!
 
これから10年の生き方に大きく光を差し込んでもらった感じです。
 
 
「十年帰不得、忘却来時道」
わたしの座右の銘にしたい、言葉に出会いました。
 
 
 
ブログをはじめて6年目。
34月と更新できない日が続きましたが、
10年続ければ、何か見えるものがあるのかなぁ?
 
 
 
過去の坐禅会はこちら↓↓↓
2013.02
2013.01
2012.12
 
 
【臨済宗 建仁寺】
京都市東山区大和大路通四条下る小松町