2011年


私は、前世を思い出していく時、その前後のタイミングでその前世に関する人に出会っていく事が多い。

アニュウス、殺してしまった兄、その妻、修道女達・・・

癒すということ。きちんとその魂を見つめて、学びなおすという事。

それらの魂との関係性から、学べるものがある限り人は出会っていくのではないだろうか?


イタリアの前世で記憶に残る殆どの人が、今世で登場してきた。

あれ?アウレッティは?

人生最後に看取ってくれたであろう女性を意識した時に、「あの不器用そうな素朴な表情はどこかで見たことがある」と、とっさに閃いた。


私の産みの母がアウレッティの生まれ変わり?


すぐに、守護霊に確かめる。Yes

そのことを実感した途端に、なぜか涙が頬を伝う。



「私は自分で母の魂を選んで生まれてきた。」

そう、アウレッティのぶっきらぼうな態度のその奥の世界はなんだったのだろう?

もう一度、あの魂を知るために。そして、魂に触れるために。


傲慢なジョルジォは、過去を悔やむばかりで、身近な愛に気づいていなかった。

むしろ、裏があるのでは?と疑ってさえいたのだ。

アウレッティは何も望んではいなかった。

ジョルジォは、燦々と降り注がれる愛を、ただただ、受けとるだけで良かったのだ。



私は、イタリアの過去世を癒すべく、目を閉じた。





1000年前のフランス



ジョルジォは、ベッドでうつらうつらしていると、予言のような声を聞いた気がした。

「アウレッティを母として選んで、生まれ変わるであろう」

男はニコリともしないアウレッティを見た。

止め処もなく涙が溢れる。自分でも理解できない涙だった。


自分はすべてを手に入れようとしたかもしれないが、「すべてを失ったわけではない」



力強い確信が内面から込み上げてきたと同時に、まばゆい光が全身を取り囲んだ。

恐怖と後悔の念が溶かされていくような光に、男は身を委ねた。





美空ひばり 愛燦燦

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