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結婚できないかも。子供もできないかも。仕事も続かない。
そんなことを占い師に言われたという人がいた。
ちょうど今、心が疲れてしまってクタクタで、もうヨロヨロとその占い師さんに引き寄せられてしまったようだった。
頑張ろう（笑）の（）の中が涙に見えた。
大丈夫！愛される！大切にされる！幸せになる！毎日笑える！まーちがいない！
急いで言葉を送った。
これで少しでも、彼女の痛みが薄くなればいいと思いながら。
かといって気休めではない。
彼女の未来に、間違いなく向日葵のような大きな笑顔で笑う彼女がいる。
いるのだ。
人の未来はひとつではない。
決められた運命はない。
私には、３つくらいの未来の候補が視える。
その中に、幸せそうに笑っている未来が視えない人はいない。
必ずある。
私はその未来に向かう道のお話をする。
当たり前のことだけれど、ここまで歩いて来た道があり、未来はその続きだ。
今、この瞬間に何かを変えることでも、未来は変わる。
未来は自分で作れるのだし、実際に作ってきた人をたくさん見てきた。
誤解がないように言うけれど、私は占いが嫌いではない。
雑誌の特集などは見たことがないが、イベントなどで占い師さんには数回見てもらったことがある。
その瞬間は福袋を開けるようにワクワクする。
開いてみて、喜んだりがっかりしたりしながら、楽しんでいる。
おそらく、この占い師さんにも悪気などないのだ。
自分が学んできたものを、実に忠実に伝えただけなのだ。
伝えるというのは難しい。
本当に心が折れているときには、悲しい未来の予想図は呪いのように心と体に染み込んでしまう。
あれから数日。
彼女は元気になったかしら。
オーロラが魔女のマレフィセントにかけられた呪いをといた妖精のマリーウェザーの魔法とまではいかなくても、
少しは楽にしてあげることができていたらいいけれど。
もう一度言うけれど、あれは気休めではない。
誰の未来にも、最高の笑顔のあなたが必ずいるし、それは叶う。
Nちゃん、あなたは王子様のKissで幸せになるのよ。
