列外派星くず日記
伊勢神宮の玉串奉奠について ―秋篠宮家が正しかった―

 


過去記事 かわいすぎる内親王、神様に喧嘩を売る


玉串奉奠についてのご質問に答えましょう

以前佳子ちんの伊勢神宮における玉串奉奠を記事にした時と今月1日のコピペ親王が伊勢神宮を参拝した時に「玉串奉奠がちゃんとされてない。あれでは“逆さ玉串奉奠”だ」と書きました。

指摘を受けたのでしっかりと調べた所

伊勢神宮においては佳子ちんとコピペ親王の玉串奉奠で間違ってませんでした

『敬神読本』 梅本寛一 著 会通社, 昭和12年
17ページ引用
>奉奠の作法は皇大神宮と諸神社とは異なつてゐる。即ち皇大神宮に於ては本を自分の方に向け、末を神前に向けて捧げることになつている。惟ふに古代にあつは榊の小枝を用ひないで、根付のままであつたから、立てて捧げた遺風と思はれる。
明治四十年六月二十九日内務省令告示第七十六號に「玉串ハ表ヲ上ニシ本ヲ神前ニ向ク」とあるから官國弊社以下の諸神社に於ては、此の告示の通り奉奠すべきものである。


『神社参拝教本』 白戸恒蔵 著 竜文舎 昭和15年
16~17ページ引用
奉奠の作法は皇大神宮と諸神社とは異なつてゐる。即ち皇大神宮に於ては本を自分の方に向け、末を神前に向けて捧げることになつている。惟ふに古代にあつて榊の小枝を用ひないで、根付のままであつたから、立てて捧げた遺風と思はれる。
明治四十年六月二十九日内務省令告示第七十六號には
「玉串ハ表ヲ上ニシ本ヲ神前ニ向ク」
とあるから官國弊社以下の諸神社に於ては、此の告示の通り奉奠すべきものである。

『神道事典』  国学院大学日本文化研究所編 弘文堂  1994年7月
202ページ【玉串】より一部引用
>捧げる作法は、一般には、枝本を神前に向けて捧げる。なお、皇室では表を神前に向けて筒を立て、伊勢神宮では葉先を向けて捧げるが、これらは刺し立てて奉った遺風といわれる。
(本橋雅史 著)


伊勢神宮だけは普通の玉串奉奠とは違う作法です

秋篠宮家の玉串奉奠で合ってました

ここに訂正し、お詫び申し上げます。
過去記事については「かわいすぎる内親王、神様に喧嘩を売る」は削除、「玉串奉奠についてのご質問に答えましょう」と「「アイコを出し抜け」とコピペ親王が伊勢参り」は訂正します。


では何故伊勢神宮と他の神社では玉串奉奠が違うのかというと『神社拝礼の正しき作法』にその答えが書いてありました。

『神社拝礼の正しき作法 : 公民一宇敬神崇祖』 山口和喜 著 教育図書出版社, 昭和14年
40ページから42ページ引用
>伊勢皇大神宮にては、古来玉串奉奠は極めて重い行事として行はれ、今も普通玉串御門と稱する名稱さへあるとの事であります。
而し一般の神社に於きましては、明治八年以後の行事であると記されてあります。

元々玉串奉奠は伊勢神宮だけしかやってなかった

明治8年に神道を国家宗教とした明治政府により神社祭式が定められたので他の神社もやり始めた。

しかし何故か伊勢神宮とは逆向きに奉奠する方法に変わってしまった

明治40年6月、内務省の告示によって「玉串ハ表ヲ上ニシ本ヲ神前ニ向ク」と定められたので他の神社では一般に知られている方法となりました。

『神社祭式行事作法』 桃田虎雄 著 明治40年9月 
43ページ引用
神社祭式行事作法
玉串の本は神座に向ふべし

『神社拝礼正しき作法』47ページ引用
神社作法

『児童の作法 (学習資料百科全書)』 相島亀三郎 著 東洋図書 昭和6年
167ページ
>玉串を捧げるには左手で玉串の中程を下から持ち、右手でその下部を上から持ち、手前に向けてそのまま静かに霊前に進んで一禮し、又一歩進んで、玉串を左の手の平の上で向ふへ直し、少しいただくやふにして、臺の上におき、静かに両手に引く
昭和8年 玉串を案に置く


ちなみに皇室も伊勢神宮では葉を神前に根元を自分の方に向けて奉奠しますが、天皇陵では一般的な玉串奉奠です。


この記事を書くのにこれだけ時間が掛かったのは伊勢神宮に参拝する皇族がどのように玉串奉奠しているのか写真が見たかったからです。
ヘカテーが持っている本&雑誌&新聞雑誌の記事、鎌倉市中央図書館と葉山町立図書館に所蔵されている皇室関連の本や『季刊 皇室』の全ての号、伊勢神宮が出している『瑞垣』を国立国会図書館がインターネット公開している号まで調べましたが、ありませんでした。
もし写真を持ってる人がいたら教えて下さい。

 

 

皇族の伊勢神宮の参拝作法も知らずに記事を書いてたんかいな(呆)。

 

「私は覚悟を決めてブログやってます!」と自慢げに本棚の画像をアップしてたけど、そのほとんどがブックオフの100円コーナーで買い求めた本や雑誌(笑)。

 

でも、誤りを認めただけでもマシ。

「伊勢神宮での玉串の捧げ方が逆で間違ってる、秋篠宮夫妻は子供たちに参拝の作法も教えてない」と言い張ってる某ユーチューバーと比べると、ヘカテーは良心のかけらくらいは持ち合わせているのだろう。

 

今日は珍しく自分の非を求めて訂正したけど、星くずブログは嘘やデマ情報に満ち溢れている。

 

これから、ガンガンその誤りを指摘していくつもりです。

 

ヘカテーも楽しみに待ってろや。m9(・∀・)