2021年7月1日は、中国共産党100周年のため、この前後に渡って、中国で、さまざまな記念行事が行われました。愛国心が強く、 中国人として自分の国の歴史や今の政治に誇りを持っているジャッキー、当然ながら、記念行事に参加しました。

 

参加したひとつは、文芸演出 《偉大征程》 、もう一つは習近平の七一重要講話の精神を学ぶ座談会です。

 

文芸演出 《偉大征程》について

これは、CCTVで7月1日にテレビでも放送されたし、公式にネットでも見れるので見たことがある人はいると思います。

ショー全体としては、 共産党100年の歴史を段階的に演出したショーです。ジャッキーはその中の《怒吼吧 黄河》の歌唱で、これは、 抗日戦争(日中戦争)時代に日本に抗い中国を守った英雄(八路軍)の歌ですね。

 

 

なんせ、抗日戦争ですから、ぶっちゃけ、日本人として、この曲は、聞いて楽しいうれしいものではないと思います。でも、日中戦争で日本が中国を侵略しようとした歴史は、中国人にとって忘れられるものではないし、日本人にも忘れてもらっては困るものです。80年以上たった今でも、日中戦争に関わる日付(7月7日盧溝橋事件や9月18日満州事変など)は、中国人にとっては、抗日戦争を思い起こす日で、とても敏感な日です。戦争で、日本に抗った人達を、中国人が英雄と称えるのは、敗戦国の日本人としては、ちゃんと受け止めないといけないことだと思う。

 

ただ、このショー、中国ミュージカルとして見たら、ジャッキーも張韶涵(隣の女性、台湾歌手)も一生懸命歌ってるし、すごい規模で、迫力があります。 お金もすごくかけてる感じで、人も演出も壮大な感じ。もちろん、好き嫌いはあるだろうし、私もこういうタイプの演出が好きとは言えないですが、見ごたえはあります。それに、こういう演出ひとつとっても、私は中国のパワーを感じます。この時期、コロナ対策大失敗の日本と、コロナの抑え込みがうまく行って、こういう大規模演出が出来るようになった中国との違いもすごく感じます。

 

そんな人はファンにはいないと思うけど、一応。

「ジャッキーは抗日曲を歌ったの?ジャッキーは反日になったの?」と思う人。そんなわけないでしょ。抗日戦争は歴史の事実でしょ。

第二次世界大戦で亡くなったひとを弔ったり、原爆の日や終戦記念日に戦争のことを考えたりすると反米になりますか?そんなことないよね。

 

もうひとつの、習近平の七一重要講話の精神を学ぶ座談会については、2に書こうと思います。