TVBのトーク番組、《諸朋好友》。豬朋狗友(ただ遊ぶだけの悪友)という成語があるので、その逆の意味で、諸朋好友というタイトルで、苦難を共に出来る本当の友達同士の芸能人二人を読んで、トークを広げるという趣向だと思います。
 
11月29日、5回目の放送は、方中信、林國斌(ベン・ラム)がゲストでした(おそらく第6回も2人で、今度は方中信中心のトークなのかな)。
29日の放送は、主にベンが中心の内容で、成家班のベン・ラムが、この業界に入った経緯や、成家班に加入する経緯、成家班でのことを語っていました。
内容の一部を書き出します。
 
big big channel - 大台網 のYoutube公式チャンネルで、ベンが2度ジャッキーに怪我を負わせた経験を語ってる部分がアップされています。アクションシーンの身振り手振りの説明は、言葉ではわかりにくいので、映像を併せて見てください。
 
 
 
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私は、以前、二十歳すぎ、ディスコの門番をしてました。当時、ディスコにはたくさんの映画界の人が遊びに来て、挨拶の時、足をけって、拳を交わして、みんなそんな感じで交流がありました。当時、ある武術指導が遊びに来て、私を見て、え~、君なかなかいいじゃない、そして、あなたのカンフーも悪くないねえ、機会があれば一緒にやりましょうね。私は、かまいませんよと。83年だと記憶してますが、当時、龍虎武師(スタントマン)のストライキがあって、報酬アップを要求していたので、多くの龍虎武師が仕事に参加したがりませんでした。それで、武術指導が私に電話をかけてきて、「おい、やってみないか」と、そんな風にこの仕事に接触するようになりました。後になって、成家班に加入しました。
 
(ジャッキーが自分であなたをテストしたのですか?)
 
テストというのではなく、当時、危険なシーンを撮る時に、やれるかと聞かれて。
当時は兼職スタントマンでした。
若い時はわんぱくで、自分は出来ると分かってました。
 
当日、ジャッキーは、外見が良くて将来俳優にも育てられるような人を探していて、私に声がかかりました。
そのアクションは簡単で、「ポリスストーリー1」の これぐらいの幅で、ジャッキーが私を背負って落とすという、両方が狭くて、高さが十数フィートの高さで、
(あのエスカレーターの?)  そう、下には飛行機の木製棚があって、あのアクションです。
こっちが狭くて、こっちが全部ガラスで、下にはエスカレータがあって、だから落ちる位置が正確である必要がある。もし、足や手を伸ばしたら折れるから。
 
(ワンテイクでいけましたか?)   ワンテイクで完成。35年前私はこんなことをして、そしてこの業界に入りました。
 
------このあたりから、Youtubeの映像で見ることができます。-------
 
(龍虎武師をやってる過程で、2度間接的にジャッキーに大けがを負わせたことがあると) 
1度は間接的に、1度は直接的です。
 
(間接的な一回はどんなですか)
その日は2シーンの撮影があり、一つは、私のシーンで、もう一つは別のシーンでした。当時、馮克安と周潤堅のダブルが必要で、なぜなら、二人はジャッキーとのバトルをするから。
攻撃を受けて、ガラス門を突き抜け、ガラスを突き抜けた後に柵があり、柵に引っかかって、さらに宙返りで園芸棚を経て地面に落ちるという、難度がとても高いアクションで、行程も長く、何度かにパワーを分けて、連続的にやらないと、綺麗でない。
最初に、私の兄弟子の王坤がやったのですが、小指を折って意識が朦朧として、すぐ病院に送られました。
その後、福建生(李建生のことかな?)が位置テストに上がって、宙返りをしたら、壁に頭をぶつけて、頭をけがして病院に送られた。
当時、私はこちらに座っていました。なぜなら、私はまだ成家班に加入しておらず、それに当日、馮克安から、「ベン、今日は2シーンの撮影だけで、このシーンをあなたにやってもらう。このシーンはあなたはやらなくていい、我々成家班が自分でやるから」と言われていて、安心していた。
なぜかといえば、私は当日、病気だったから。私は自分のシーンをやり終わって、みんなから英雄式の歓迎をうけて、とても嬉しくて、そのあとは気楽になって、とてもリラックスしていた。そして、風邪薬を飲んで、そして面倒なことに、誰かが私に炭酸飲料を飲ませてくれていて、当時、とてもハイになっていた。
そうしたら突然、第2シーンを見ている時に、「ベン」と私を呼ぶ声がしたので、行って「何です?」と聞くと、馮克安が「これもやってくれ」と。一晩で、2つもすごいシーンをこなせば、お前は一気に有名人だとか言って。
 
当時、私はやりたかったのだけど、私は馮克安に言った。明日やってあげます。私は今、とてもハイで、今は無理です。本当に出来ません。本当にハイだから。と言って、首を横にふる動作をしました。本当にごめんなさい、明日やりますから、今は無理です、もしやったら死ななくても怪我が確実です。このシーンはとても危険だから。私はこんな風に首を振っていると、私の側で、突然大声がしました。
「わが成家班は今は人がいないのか!!!」当時は粗口(汚い言葉)も口にしてました。「俺がやる!!!」見ると、ジャッキーでした。彼は何を怒っているのか? どうしてわが成家班の人は、こいつは私とまだ契約してないし、みんなやれないなんて、新しいスタントマンを呼んでこないといけないのか!  俺が自分でやる!!
 
当時、彼は30過ぎで、すぐに来てやり始める、つべこべ言うことなく、バッバッバッバッっと防護装備を身に着け、「俺がやる!!」 すごく怒っていました。でも、彼のやったアクションは、端折っていて、私達のあの行程ではなく、ガラスは突き破らず、攻撃を受けて柵を超えて、すぐに園芸ラックに落ちていって。でも、動作を簡素化したために、衝撃がより大きくなった。引っかかるとか、そういった動作がなくなったから。なので、飛び出すパワーがとても大きくて、すぐに地面に落ちてしまい、バン! 全身で完全に衝撃を受け、こんな風に地上に倒れた。身動きが出来ない、こんな風に。
当時私はびっくりして、映画の終わりの撮影シーンを見ればわかると思うけど、私は当時、ジャッキーを扇いでました。大事にならないで、とこんな風に。
 
あの時、実は、ジャッキーは私に怒っていたそうです。後に私に聞かせてくれました。どうして俺自身がやったか、俺はお前が首を振るのを見たから。
アニキ、私はやらないとは言ってない、明日やるよって。その時はとてもハイで、出来なかっただけです。
「早く言えよ!!」 私は言いましたよ、あなたが聞いてなかっただけ。
 
(首を振ったのでやらないと思ったんだね)
そう、ジャッキーは私がやらないと思った。
 
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とりあえずここまで。
この後には、直接的にジャッキーに怪我をさせた「サンダーアーム」のアマゾネス軍団のシーンについて語ってました。
これは、後編として、後でまとめますね。
 
ベンのやったシーンは、「ポリスストーリー」でジャッキーに四角のスペースからまっすぐ下に落とされるシーンでしょうかね?
 
この「間接的にジャッキーに怪我させた」のは、映画本編のどのシーンでしょうか?
 
私は、昔、ジャッキーがスタントマンの代わりにアクションをやって怪我をしたという話(たぶん、ファンクラブの会報のウィリーのコラムだと思う)を読んだ時は、たしか、「ジャッキーに蹴られるスタントマン役」と書いていた気がするので、「ポリスストーリー」の本編の、敵のアジトでジャッキーに蹴られてガラスを突き破って下に落ちるシーンか、もしくは、だれも綺麗に出来なかったので、本編では使用されなかったのかな、と思っていました。でも、このベンの話からすると、永安百貨の中の、敵に蹴られて、花の柵を突き破って下に落ちるジャッキーのシーンは、もともとは、スタントマンにやってもらうつもりだったのが、主要スタントマンはみんな成功せず、他にやろうという人も無く、血の気の多いジャッキーが「自分でやる!!」といって自分でやったということになるのかな?  NGシーンでも、このシーンの後に多くの人に囲まれて、扇がれてるジャッキーが映るし。それとも、他にもスタントマンの代わりにジャッキーが自分でやったシーンがあるのかなあ。
 
どうにせよ、アクション映画の撮影って大変ですよねえ。
 
2023年1月16日追記:
無限超越班 第4期 のジャッキーのエピソードを聞いて、このベンが「間接的にジャッキーに怪我させた」のは映画の中での、「永安百貨の中でジャッキーが敵に蹴られて、花の柵を突き破って下に落ちるシーン」だと確信しました。
ジャッキーは無限超越班で「元は反派(悪役)がやるアクションで、スタントマンが失敗したので、脚本を変えて自分がやった」と言ってる。それが、私が昔見た「ジャッキーがスタントマンの代わりにアクションをやって怪我をした」という話が「ジャッキーに蹴られるスタントマン役」としてアクションをやったいうことなのかな。要するに、永安百貨の中でジャッキーが2階から落ちるアクションは、元は敵役が落ちるという見せ場だったけど、スタントマンも失敗、ベンもやらないと思って、ジャッキーは頭に血が上り、脚本を変えて、自分のアクションの見せ場にして、自分でやる!! って自分でやったのかな?

いろいろ裏話をつなげていくと、興味深いね。