ベッドフレームとマットレスは、切っても切り離せない関係にあります。今回は、ワイドキングサイズに対応したマットレスの企画段階での話を振り返りながら、このサイズならではの開発上の配慮についてご紹介していきます。

複数枚構成という選択の背景

ワイドキングサイズのマットレスを検討する際、一枚もののマットレスにするか、複数枚を並べる構成にするかは、企画段階で必ず議論になるポイントです。一枚ものは寝転んだ際に継ぎ目を感じにくいという利点がある一方、非常に重量があり、搬入や交換の際の負担が大きくなるという課題があります。複数枚構成であれば、搬入や交換の負担を軽減できる一方、継ぎ目の感触をどう軽減するかという技術的な工夫が必要になります。こうした一長一短を踏まえ、多くのメーカーが、家庭での使いやすさを重視して、複数枚構成を採用する傾向にあります。

継ぎ目部分の感触を軽減するため、マットレスの端を工夫した設計にするなど、技術的な改良が重ねられてきた経緯があります。

硬さのバランスを調整する難しさ

家族全員で使用することを想定したワイドキングサイズでは、体重や体格の異なる複数人が同時に横になることを前提に、マットレスの硬さのバランスを検討する必要があります。大人ふたりとお子さまが同時に眠る場合、それぞれの体重差によって沈み込み方が異なるため、極端に柔らかすぎても、硬すぎても、快適な寝心地を維持することが難しくなります。こうした複数人での使用を前提とした硬さ設計は、シングルサイズのマットレス開発とは異なる、独自の検討が必要とされる部分です。

フレームとマットレスの相性という視点

マットレス単体の性能だけでなく、フレームの床板構造との相性も、快適な寝心地を左右する重要な要素です。通気性を確保しながら、複数人分の荷重をしっかりと支えられる組み合わせを見極めることが、ワイドキングサイズという大きなスケールの商品開発において、常に意識されているテーマです。

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