みなさま~~~~~(社畜疲労)!???。
アニROOM所属、うえです。

先週末はMOIWも盛り上がりましたが、こんなニュースも世間を騒がせていました。

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簡単に言うと、三重県にある『志摩スペイン村』というテーマパークが、Vtuberとコラボして来場者が急増した、というもの。

コラボ開始の11日には、通常3000名ほどのところ、7000名近くの来場者だったとのこと。
Twitter上でも大いに話題になった。



実際にアニROOMメンバーが行ってみた記事はコチラ

まだコラボ期間中であるが、これは"成功"と言っていいと思われる。
この成功、『Vtuberだから』『2次元だから』とかいう単純な話ではない。世の中Vtuberや2次元キャラとのコラボはありふれているが、全てこのように効果があらわれ、話題となる訳ではあるまい。

いくつか、成功要因とも言えるべきポイントがあると思われるため、触れていきたい。

経緯おさらい


このコラボ、大きく3つのフェーズに分けられる。


①雑談(21年~22年5月)

→遡ること1年以上前(2021年12月)から、周央サンゴの雑談の"ネタ"として語られる。

私が観測した範囲では、21年12月と22年の5月、少なくとも2回"バズって"おり、Twitterのトレンドにもあがった。




この"バズり"が志摩スペイン村経営元の社長まで伝わっていたとか。

いずれもかなりの熱愛で語っており、そのトーク力もあいまって、スペイン村の様々なエピソードが非常に話題となった。


②動画コラボ(22年8月)


"バズり"を機に正式に案件動画としてコラボ。

周央サンゴが実際にスペイン村で撮影するというもの。所謂ロケ的なもの。

過去語っていた様々なエピソードを実際に動画付きで紹介することになり、瞬く間に100万再生以上を記録した。



③来園コラボ(👈イマココ)


『バグりすぎ』として、グッズ展開からショーの副音声までかなり多岐にわたるコラボが話題。そして初日には来場者が爆発することになった。



以上の経緯を踏まえ、成功のポイントを見ていく。

 ポイント① ニーズ喚起が完璧 


初めて周央サンゴがネタにしてから1年以上かけ、結果的にニーズ喚起が周到に行われていたと言える。


周央サンゴファンや所属の"にじさんじ"ファン、インターネット界隈の間には、すっかり『志摩スペイン村』という単語が刻まれた。


そればかりか、"チュロスが世界一うまい""人と交通の便がない""飯が美味い""スペインをイメージしたクオリティ高い街並み""ツッコミ所のあるショー"など、様々なエピソードにより『気になる存在』となっていたと言えよう。


確かに来園コラボは魅力的なグッズ販売が豊富だ。

しかし、いくらグッズが出るからと言って、いきなりコラボしたとして、東京から片道4時間近く要する辺境の地にあるテーマパークが、必ずしも大盛況になるだろうか?


名前も知らないテーマパーク。調べてみると遠い。楽しいかも分からない。『行かない理由』にしかならない。離脱可能性は高い。


志摩スペイン村にとって、この交通の便の悪さがウィークポイントなのは周央サンゴ自身も語っているところだ。


しかしながら、今回のコラボでは、交通の便の悪さという最大のウィークポイントは、『あらかじめ分かっていた』ことであり、既にクリアされていたともいえる。

今回のコラボは、周央サンゴやにじさんじファンに対し、『前から気になっていた』テーマパークへ誘致する最後のひと押しだったのだ。


ニーズ喚起からクロージングまで、美しい来園誘致となった。


 ポイント② コラボ向きの長所と短所


志摩スペイン村の最大のウィークポイントは交通の便だが、地方のテーマパークであるがゆえに知名度のなさもある。


逆に、アトラクション(ショー)や広く美しい街並み、美味しく量も多い食事やスイーツなど、元々コンテンツ力は高かったといえよう。


だから、必要だったのは拡散力や来園のキッカケであり、その意味ではVtuberのようなインフルエンサーとのコラボは、非常に有効だといえよう。


例えばソシャゲなどが行うVtuberコラボは、日常茶飯事だ。

様々な評価を受けながらサービス終了したサクラ革命でも、超大物Vtuberとのコラボが行われていた。


しかし、どれだけ大物のインフルエンサーとのコラボであっても、元々のコンテンツ力がなければビジネスへの寄与度は低い。穴のあいた袋に、水をいくらいれても同じだ。


スペイン村のコラボは、元々しっかり運営されていたテーマパークで、足りない部分だけを補う形のコラボゆえの成功といえる。


 ポイント③ 大胆なコラボ



リンク先を少し見ていただければわかる通り、スタンプラリーやコラボメニュー、物販にショー副音声など、かなり多種多様なコラボが行われている。

いくらVtuberがインフルエンサーでも、ここまで踏み込んだコラボをすることは、リスクも伴ったことだろう。

しかし、千載一遇のチャンスとしてかなり大胆にコラボした結果、様々なメディアにとりあげられるレベルの経済効果を生み出した。
 


単にパネルを置いたり、アンバサダー起用という話題性だけの企画では。ここまで盛り上がるまい。

コラボが終了した時、果たしてどこまでの影響に発展するか、楽しみである。

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おそらく今、様々な業界で、スペイン村の「2匹目のドジョウ」となるべく、Vtuberやアニメとのコラボを画策中だろう。

しかしながら、アニメだから、Vtuberだからといった安易なコラボでは成功するとは限らない。愛のあるコラボが広がることを期待したい。

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明日は!なんか東京にいるのか福岡にいるのか分からないMizukiです!