ANIRACOアニラーコオカリナオーケストラのブログへくようこそ

〜教会と街と人に支えられた、祈りのような10日間〜

アニラーコは、オカリナレイブ2026のキャンプやコンサート、そしてブドリオ国際オカリナフェスティバルのステージの合間を縫って、いくつかの街を訪れました。
どの場所でも音楽と祈り、そして人の温かさに触れ、心がほどけていくような時間でした。

■ 4月10日 音楽院訪問とボローニャ散策

到着翌日、体調を整えるメンバーを除き、10人でボローニャの街へ
エミリアーノ氏が教えておられる音楽院を訪ねました。
移動にはイタリアの皆さんが自家用車を3台も出してくださり、3〜4名ずつ分乗。この旅行中、何度もこうして送迎していただきました車
忙しいはずなのに、いつも笑顔で迎えてくださることに胸が熱くなりました。
音楽院では6名の学生さんがレッスン中で、学長も来てくださり記念撮影までカメラ
天井の高い図書室には著名な音楽家の肖像画が並び、ロッシーニの自筆譜も所蔵されていて、まるで小さな音楽博物館のような空間でした音符

(ボロニャー音楽院 図書室にて)

エミリアーノ氏のオカリナコースは世界で唯一のものであり、四年前に開設されたそうです。そして今年2名の卒業生を出したということです。

音楽院を出て、偶然マルツィアさんのご縁で牧師様にお会いし、特別に教会(サンタ・チェチーリア、音楽の守護聖人を祀っている)を見学させていただくことに。教会内は撮影禁止の神聖な空間で、壁には1500年代のフレスコ画が美しいままに保存されていました。普段は施錠されている場所で、エミリアーノ氏も初めて入られたとのこと。壁一面に描かれた聖人たちの絵に見守られ、静かに息をのみました⛪️

■ 4月13日 世界遺産の街・フェラーラへ

この日も4台の車に分乗し、静かな街フェラーラをエミリアーノ氏に案内していただきました。
エステンセ城はまるで映画の世界。跳開橋を眺めながら当時の人々の暮らしに思いを馳せました🏰

(エステンセ城)

年に一度ロバの競走が行われるアリオステア広場も訪れ、微笑ましい光景を想像して心が和みました馬

◾️4月14日 パラッツォ・ロッソ ベンティボリオ

昼食後、ホテルの直ぐ横に佇む赤い建物パラッツォ・ロッソをアンナマリアさんに案内していただきました。

その名の通り赤土の煉瓦で造られた印象的な建物です。

15世紀後半にボローニャを支配していた有力なベンティボリオ家によって建設され、要塞としての機能も備えていましたが、19世紀にカルロ・アルベルト・ピッツァルディ伯爵により、現在のリバティ様式へと改築されたそうです。

ゾディアコの間の装飾も素晴らしく、壁中段には水中の世界、上段には水面上の世界が描かれ、天井には鮮やかな青を背景に月の満ち欠けが表現されていました。

テラスにも案内していただき、現在は建物の片側のみに川が流れていますが、かつては建物を挟むように川が流れていたと説明を受けました。

美しい壁画と天井画に、しばし心癒されるひとときになりましたおねがい

(左:天井画 右上:壁画 右下:パラッツォ・ロッソ外観)


■ 4月15日 サン・ルーカ教会と音楽博物館

練習の合間に再びボローニャへ。

食の街、2本の塔と長く続く石でできたポルティコ(柱廊)が美しい街です

先ずはサン・ルーカ教会へ。

丘の上まで続く長いポルティコを歩いてサン・ルーカ教会を目指します。雨の日でも濡れずに登れるように造られたこのポルティコのところどころに聖人の絵が掲げられていました。

(サン・ルーカ教会に続くポルティコ)

丘の上の聖堂は厳かで、誰もが静かに祈りを捧げていました。教会の裏側の構造まで見せていただき、霧の中の景色もまた神秘的でした。

(霧に包まれたサン・ルーカ教会)

教会の前の広場で用意していただいたランチボックスで昼食をとりました。ピザ釜で焼かれたパニーノに季節の新鮮なフルーツ、さらにケーキまで添えられていて、作ってくださった方の心遣いを感じましたりんご🍐
その後かわいらしい連結バスで丘を下り、街に戻って理子先生の案内で音楽博物館へ。

ここには世界的にも珍しいチェンバロがあると伺っており、私たちも楽しみにしていました。

それは全ての音が出せる非常に複雑な鍵盤構造になっており、無いはずのドとシの間、ミとファの間に小さな黒鍵がありました。不思議な感覚に包まれ、思わず弾いてみたくなりました🎹  古い楽器や楽譜を守り続けてきた人々の思いに、ただただ感謝が湧いてきます。

(クラヴィムジクム オムニトヌム 

Clavemusicum Omnitonumあらゆる音の出るチェンバロ🎹)


■ 4月16日 ラヴェンナの世界遺産群

この日はバスでラヴェンナへ向かいました🚌
5つの世界遺産が徒歩圏内に集まる街で、理子先生が事前に予約してくださったおかげで、混雑を避けて入場できました。
ガッラ・プラキディア廟堂は薄い大理石がはめ込まれた窓から差し込む光に壁や天井に施されたモザイク画が輝き、思わず息を呑むほどの美しさでしたラブ


(左上:ガッラ・プラキディア廟堂 右上:はめ込まれた大理石 下:モザイク画)


(サン・ヴィターレ聖堂)


(床から天井まで続く美しいモザイク画)

ダンテのお墓や古代の浴場跡も訪れ、時代を超えた旅をしているような気持ちになりました。

昼食はランチボックスを控えめにして、理子先生が探してくださった素敵な女主人のフリットのお店へ。細く切った野菜や海老、烏賊、小さな鰯や小魚などをカラッと揚げたフリットは絶品で、思わず舌鼓を打ちました。白ワインもすすみ、楽しいひとときとなりました照れ

(理子先生お勧めのフリットを食し、暫し歓談)


◾️4月18日 帰国日ミラノへ移動

最終日は、お世話になった方々に見送られながらバスに乗り込み、ボローニャ駅まで🚌

そこからは列車フレッチャロッサでミラノ駅へ移動。

重いスーツケースを抱えて列車への乗り込みは大変でしたが、見ず知らずの若者達がさっと手を差し伸べてくれ、重いスーツケースを棚の上にあげてくださり、短い停車時間の中で手際よく助けてくださいました。

(ミラノ駅に到着したトレニタリア)

ドゥオーモの屋上に金色に輝くマリア像を、下から拝ませていただきました。

(ミラノ ドゥオーモ)


■ 旅の中で感じた「祈り」と「音楽」

今回、たくさんの教会を訪れました。
どこも心が開かれ、許され、祈りが自然と昇華されていくような場所でした。
アニラーコでは教会音楽もよく演奏しますが、私はこれまで
「頑張って祈り始めて、頑張れば祈りが届いて、やっと幸せになる」
そんなイメージを持っていました。
でも今回の旅で、この感覚が少し変わりました。
「ここに来れば助かる」
そう安心して、自分をそのまま差し出すように祈るのだと感じたのです。
この感覚を、これからのアニラーコの音楽にも活かしていけたらと思います。

■ 最後に

どの移動も、どの食事も、団長の理子先生がすべて連絡を取り、段取りを整えてくださいました。
そしてオカリナレイブ2026に関わる多くのイタリアの皆さんが、ホテルやバスの手配、食事の準備、さらには毎日の送迎のために自家用車を何台も出してくださり、10日間ずっと支えてくださいました。
アニラーコメンバーを代表して、心よりお礼申し上げます。



文責:S.A


※5月16日(土)の定例練習の記事はお休みさせて頂きます。


当ブログでは、コメントを受け付けしておりません。

感想やご意見、お問い合わせは、

↓下記の「その他お問い合わせ」から、

お気軽にご連絡ください。↓

 

ブルー音符ANIRACOブルー音符

プロフィール

自主コンサート情報

インフォメーション

代表・指導者の紹介

ANIRACO公式YouTube動画

これまでの演奏活動の一覧

演奏のご依頼について

メンバー募集について

その他お問い合わせ