1017_537 | 妮妮1564165498のブログ

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不味い」と思いつつ、それでも何度か吸っていると、そのうちに口の方が慣れてくるものらしい。
今では、そうした違和感は殆ど無くなっていた。


改めて、煙草の箱をじっと見る。
日本語は書いていない。アルファベットのような、それでいて、見たことのない形の文字も並んでいた。
どうやら、純粋のアルファベットではないらしい。
つまりは、何語が書いてあるのか、どこの国の煙草なのは、未だに分からない。
それに、この煙草は、匂いも独特なものがある。
言葉は悪いが、「臭い」のである。

それなのに、今は、この煙草をずっと吸っている。
支配人からは、「今日までの賃金だ」と昨日一定の額を受け取っているから、ショートホープを買おうと思えば買えないことはないのだ。
それでも、そうしようとは思わない源次郎だった。

「あああ???、落ち着く???。」
煙草の煙を吸い込んだ源次郎が呟く。
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るこの煙草が何とも懐かしく思えたのだ。
それほど、源次郎自身も長時間煙草を吸ってはいなかった。


「さてと???。」
源次郎は、灰皿を手元に引き寄せて、そこに吸いかけの煙草をそっと置く。
まずは、今の契約書を買ってきたファイルに収納しておこうと思う。
そのために、わざわざ外出をしたのだ。

で、文具店の紙袋からファイルを取り出す。
1冊を開いて、その一番上に作成したばかりの「仮契約書」を差し込む。
クリアファイルだから、収納しても、その上から文字が読める。
そこには、まさに源次郎自身の筆跡がくっきりと見えた。

(ほ、本当に、これで良かったんだろうか???。)
また、そんな考えが浮かぶ源次郎である。


(つづく)