N1803G-420 | 小说党51651のブログ

小说党51651のブログ

ブログの説明を入力します。

第二十二話 主天その十九

「このままでは貴殿が敗れることになる」
「俺がだというのか」
「現に貴殿の動きにも疲れが見えてきている」
 両手を同時に使うというのはやはり普段より体力も気も使う。だからである。魔物もそのことを見抜いているのだ。
「だが私はそうではない」
「疲れていないというのだな」
「私は利き腕を使っているだけだ。貴殿とは違う」
 こう言うのである。
「その負担はな」
「くっ、確かにな」
「このまま続けるだけで私の勝利が近付く」
 それがわかっているからこそ攻撃を続けていくのであった。
「それではだ」
miumiu 名古屋

miumiu 大阪
「だがそう簡単にいくとは思わないことだ」
 魔物の読みを把握したうえで返す髑髏天使であった。
「全てがその様にな」
「面白い。では私の読みを外せるというのか」
「俺のことは誰にも読めるものではない」
 攻撃はこの間にも激しいやり取りが続いている。
「誰にもな。そう」
「そう。何だ?」
「俺自身にすらもだ」
 ここで妙なことを言った。少なくとも魔物はそう感じた。
「どういうことだ?」
 それで思わず問い返した。それに対する返答は。
「俺の中では常に何かが起こっている」
「常にか」
「そうだ。それでどうなるか俺にもわからない」
 だからだというのである。
「この俺自身にもな」プラダ 財布 新作
「貴殿にはイレギュラーの要素が多いのは事実だな」
 魔物は髑髏天使の言葉をそう捉えたのだった。
「それではだ」
「そうだ。果たして今もどうなるかだ」
 言いながらも二本の剣を振るい続ける。
「わからないのだからな」
「ではそれも見せてもらおう」
 首無し騎士は今もこう言うだけだった。やはり沈着である。
「貴様のそれをな」
 こう言い合い闘う両者だった。そして死神も魔物と闘い続けていた。
 回転するコーヒーカップの上で両者は睨み合っていた。死神も魔物もそれぞれのコーヒーカップの上に立っている。そのうえで睨み合っているのだ。
「さて、どう攻めるのだ」
「私がどうやって攻めるかか」
「見てみたいものだ」
 こう言って今は動かないのだった。
「貴様のそれはな」
「私の攻撃を見たいというのか」
「そうだ。どう動くのだ?」 
 魔物は自分から動かずにこう言うだけだった。
「それを見てみたいのだ」
「敵の動きを見たいとはな」
 死神はその魔物の言葉にまずは妙なものを感じ取った。
「貴様も変わった奴だ」
「では何もしないのか?」
「そうは言っていない」
 それは否定する死神だった。
「では見せてやろう」
 言いながらであった。大鎌を構えたその姿勢のまま音もなく前に出た。足は全く動かすことなくただ前に出てみせたのである。
 その姿勢で魔物の前に現われ。そのうえで鎌を振るってきた。
「受けろ」
「そうか。それが貴様の影か」
「何っ!?」
「確かに貴様は強い」
 魔物は死神のその動きを見ながら述べていく。
「だが」
「だが。何だというのだ?」
「影は違う」
 こう言ってであった。すぐにその右手の爪で切り裂いてみせた。だがそれは彼を切り裂いたのではなくその影を切り裂いたものであった。
 影に直接触れてはいない。その上をなぞるようにして爪を切り裂かせただけである。しかしそれだけで死神は切り裂かれた左肩から血を噴き出させたのである。