銀幕ヘタリア Paint it,White(白くぬれ!)」は、2010年6月8日から全国ロードショーの、劇場版ヘタリアです。


ヘタリアは、携帯やウェブ配信されているショートアニメですが、少し前までアニメ第1期がBS11で放送されており、それを見てようやく具体的な中身を知ることができました。
それまで知っていたのは、タイトルや擬人化、イタリアがヘタレで浪川大輔くんが演じていることくらいでした。

銀幕ヘタリアについては、BS11の放送で公開されていることを知り、BS11の放送終了と同時に愛知県で公開され始めたので、勢いそのままに見に行くこととしました。


平日の午前中ではありますが、とてもマイナーであるゴールド劇場で見た(哀しいことに、愛知県では唯一ここだけで上映中)ということもあって、お客は10人くらいしかいませんでした・・・・・・。


そして、その内容ですが・・・
これ、映画化してよかったの?
映画化する意味あるのか?
1,800円払う価値・・・ある?

といったものでした・・・。

いや、悪い点が先に思いついただけで、そう悪いところばかりでもありません。
ストーリーは、公式サイト見ると分かりますがピクト星人という、のっぺらぼうな宇宙人が襲来、そして人々はのっぺら化されていき・・・おなじみの8人に地球の命運が託されてしまうという、そんなお話です。

想像通り、イタリアがカギです。
ストーリーやおなじみの8人は面白いのでいいんですが、問題なのは、劇場版の新作なのに新作カットが半分くらいしかない!ということ。
過去、アニメで放送された時の面白シーンが何度も登場するため、肝心のピクト星人との戦い?とか新作カットが多くないのです。

例えば・・・
イギリスがフランスに求婚される、アメリカが会議中にハンバーガーやシェイク食べながら喋って「何言ってるかわかんねーよ!」というイギリスを「イギリスはバカだからなー」とバカにする、ちびたりあのイタリアと新生ローマのラスト、ドイツが「ばんごう!」の後にイタリアを鍛えたり日本を鍛えたり、イタリアが一晩のうちにドイツの元から脱走、イタリアの作ったドイツのための歌、イタリアが崖の上で白旗振りまくってイタリア魂見せる、オーストリアがドイツに「ものを大切にしなさい」と説教、などなど・・・。どれも、アニメ第1期のシーン。

これだけ既出カットが多くては、純粋に新作映画として1,800円の価値はないでしょう。
ただでさえ、他の映画より短い「82分」、そう1時間22分しかないのに。

もしかして、これって新作ではないのでしょうか?

後悔はしてません。
ヘタリア自体は好きなので、1,000円なら、喜んで払います。


映画の番宣で流れていた「俺様サイコーサイキョー」の歌詞の、あの劇場版イメージソング「Mein Gott!」は、劇中でわずかに流れるだけでした。
主題歌以外に、オープニングかエンディングで流れるのかなと期待していたのに・・・。

あ、新キャラも出てきます。
ほんの少し。


劇場で、コースターもらいました。
リバーシブル。
表はイタリア、ドイツ、日本。
裏は、連合の5人。


でも、いい加減で、真面目に作っていない感じがするところが、ヘタリアらしいのかも。