「小春~!はやくはやくっ」
「待ってよ、鈴菜ちゃーん」
あたし、神谷小春(カミヤコハル)。今日から高校生1年生。新しい制服とスクバにうきうき中。
さっきからあたしを呼んでいるのは中学からの親友、宮本鈴菜(ミヤモトスズナ)ちゃん。
美人で頭も良く、しっかり者な子。ドジなあたしから見れば羨ましい限りだ。
今からクラス発表を見に行くところなの。鈴菜ちゃんと々クラスでありますように~。
「見てみて!小春、同じクラスだよ」
「本当だぁ!やったね~これからもよろしく」
うれしくて思わず周りなんか気にしないで喜んじゃった。
「新入生は体育館へ入場してください」
放送の指示に従って、あたしと鈴菜ちゃんは体育館へ向かった。体育館は広くてすごいビックリしちゃった。
あたしたちは驚きを隠せないまま入学式が始まった。
入学式の最中に後ろの2年生からちょっとおもしろい話が聞こえてきた。
「明斗先生・・・髪切ったくない?」
「切った切った!めっちゃかっこいいんだけど」
こそこそ話してるつもりだけど校長先生の話に飽きた生徒たちの耳には丸聞こえだと思う・・・。
でも、明斗先生が気になる。ちょっと首を伸ばしてみたけどよく見えないし、誰だかわかんない。
明斗先生のことを考えてたらいつのまにか入学式が終わっていた。
「小春、帰ろっ」
「あ、うん」
帰り際に玄関で女子生徒が群がってるのを見つけた。
「明斗先生、髪切ったぁ?」
「超カッコイイよー」
明斗先生という単語に思わず反応してしまった。遠くからじゃよく見えないからちょっと近づいてみた。
そしたら、群がる女子の隙間からチラっとだけ先生の顔が見えた。
「わかった、わかったから早く帰れ」
そう言って生徒をなだめる先生の姿にココロがどきっとしてしまった・・・。