こんにちは。

 今回は、工学系のテーマをやっていきます。

 今回取り上げるのは、材料力学です!

 高専生や大学生の皆さんは、お馴染みの分野ですよね~。

 記念すべき第1回は、引張応力圧縮応力について取り上げていきたいと思います。

 これは、材料力学をやる上で最も大事な基礎部分です!

 材料力学第一回目ということでやっていきましょう。

 

 コーラうまいよね。

 

 

 

 

  引張応力・圧縮応力

 応力は、基本σで表されます。また、単位は[N/m^2]で表すことができ、基本的に[Pa]です。

 考え方としては、単位面積あたりに加わる荷重です。

 

面積と荷重から求める

 

 まずは、引張応力についてやっていきます。

 例として、単純な円柱を想像してみましょう。

 

 右の図は、左側の図を展開した図です。

 ここで、円柱の断面積の直径をDとします。

 断面積はAは、円の面積なので

 

 A = π × D^2 / 4

  

 で表されます。

 

 

 また、ここで外向きに荷重Pを加えるとこれに作用する引張応力σは、

 

 σ = P / A

 

 と表すことができます。 続いて、圧縮応力についてやっていきます。

 こちらの場合では、内側に荷重Pが作用しています。そのため、圧縮応力σは負の値を取ります。

 

ひずみと縦弾性係数

 次に、ひずみと縦弾性係数から求める方法を記します。

 少し難しく思うかもしれませんが、簡単に言えばフックの法則です。

 次の図を見てください。

 

 上記の図は、長さLの部材が伸びλだけ伸びている様子を示しています。

 ここで、ひずみεは、

 

 ε = λ / L

 

 とかけます。ここでひずみは、伸びと長さの比を表します。

 よって、縦弾性係数をEとすると応力σは、

 

 σ = Eε

 

 と表せます。 

 ここで縦弾性係数は、縦方向の変形のしにくさを表します。また、縦弾性係数のことをヤング率ともいいます。

 

  演習

 一通り終えたところで、練習問題をやっていきましょう。

 

例題

 

 上記の図を考えます。

 今、この円柱の直径D=10cm,荷重P=80kNかかるとすると応力σはいくらですか?

 

 

 

 

解答

直径D=10㎝ですから0.1mと考えます。

A = π × D^2 / 4 = 7.8539...×10^3 [m^2]

 

よって、応力σは、

σ = P / A = 10.185...×10^6 [MPa]

 

 

  まとめ

 今回は、引張・圧縮応力についてまとめてみました。

 今後も、このような工学系の記事を書いていくのでぜひ見てってください。