こんにちは。アニメ視聴と円盤収集が趣味の一般人です。暗い話とか切ない作品ばっかり見ちゃうとたまには元気や明るさに振り切った作品見たくなりますよね。今回は、2024年夏に放送されたオリジナルアニメ「真夜中ぱんチ」を視聴しました。
真夜中なのにおっはよー! 真夜中ぱんチです!
P.A.WORKS制作で、「パリピ孔明」の監督・本間修さん、シリーズ構成・白坂英晃さんらが再集結した作品。動画投稿サイト「NewTube」を舞台に、動画投稿者とヴァンパイアという一見すると全く接点のなさそうな組み合わせで、チャンネル登録者100万人を目指す全12話のガールズコメディです。
「動画投稿」と「ヴァンパイア」の組み合わせが面白い! クセの強い女の子たちによるハイテンションな再生物語
主人公は、動画投稿グループ「はりきりシスターズ」のメンバーとして活動していた真咲。ところが生配信中の問題行動が原因で炎上し、グループをクビになってしまいます。
ここから再起を狙う真咲の前に現れるのが、20年ぶりに目覚めたヴァンパイアの「りぶ」。真咲に運命を感じたというりぶは、なんと真咲の血を吸うために動画撮影へ協力することに。
そして、りぶたちが暮らす晩杯荘の仲間たちも巻き込み、「真夜中ぱんチ」という新しいチャンネルを立ち上げることになります。
目標はチャンネル登録者100万人!
……いや、ヴァンパイアがYouTuberみたいなことしてる時点でだいぶ面白い(笑)
魅力的なキャラクターたち
まず、この作品を見ていて感じたのは、とにかくキャラクターが濃い!
主人公の真咲は動画制作に関してはかなりの努力家で、企画・撮影・編集まで一人でこなすほどの動画投稿への情熱を持っています。一方で、我が強くて自分の思い通りにならないとすぐに暴走するタイプでもあり、正直「そりゃ炎上するわ」と思ってしまう場面も多い(笑)。
でも、そんな真咲だからこそ見ていて面白い。
最初は「ちょっと性格きついな」と感じるところもありましたが、話が進むにつれて、動画に対する情熱や仲間への思いが見えてきて、だんだん印象が変わっていきました。
そして、りぶ。
この作品のもう一人の主人公とも言えるキャラクターですが、こちらは真咲とは正反対で、とにかく明るくて前向き。
ヴァンパイアなのでもちろん人間の血を欲しがるのですが、それ以上に真咲に対して妙に好意的なのが面白い。
「100万人達成したら私を食べていい」という真咲との約束から始まる関係も、冷静に考えると結構物騒なのに、実際に見ていると妙にコミカルなんですよね(笑)。
この二人、性格は全然違うのに妙に噛み合っている。
真咲が暴走して、りぶがそれを受け止めたり、逆にりぶがとんでもないことを言い出して真咲がツッコんだり。二人のやり取りを見ているだけでも楽しい作品でした。
そして個人的に好きだったのが、晩杯荘で暮らすヴァンパイアたち。
苺子、譜風、十景、ゆきと、それぞれ性格がかなり違っていて、誰かしらお気に入りのキャラクターが見つかるタイプの作品だと思います。公式でも、苺子はしっかり者のお姉さんを自称しながら子どもっぽい言動が多いなど、それぞれかなり個性的に設定されています。
特に、みんながまとまっているようで全然まとまっていない感じが好きでした。
「100万人」という同じ目標に向かっているはずなのに、各々が自分の欲望や事情を抱えていて、それが原因で話がどんどんややこしくなっていく。
でも、それがこの作品の面白さなんだと思います。
「動画投稿」というテーマ
今の時代、動画を撮って投稿するという行為自体は珍しくありませんが、それをアニメの物語の中心に持ってくることで、「どうしたら再生数が伸びるのか」「どんな企画なら人に見てもらえるのか」という現代っぽい話がたくさん出てきます。
ただ、単純に「バズれば勝ち!」という話でもなく、動画を作る側の苦労や、数字を追いかけることの難しさも描かれている。
真咲が「動画を作ること」に対して異常なほど執着しているのも、最初は単なる変人にしか見えないのですが、見ていくうちに「この人、本当に動画が好きなんだな」と感じられるようになっていきます。
登録者数や再生数という数字だけではなく、動画を通して誰かに何かを届けたいという部分も、この作品の大事なところなのかなと思いました。
また、個人的には「失敗しても、もう一度やり直す」という部分も印象に残りました。
真咲は最初から順風満帆な主人公ではなく、むしろ盛大に失敗したところからスタートします。
炎上してグループを追放され、一度は居場所を失った彼女が、新しい仲間たちと「真夜中ぱんチ」を始める。
作品自体は基本的に明るくてギャグも多いのですが、その根底には「一度失敗した人間でも、もう一度何かを始められる」というテーマがあるように感じました。
タイトルにある「ぱんチ」も、個人的には作品の勢いそのものを表しているようで好きです。
何かに失敗して落ち込んでも、そこからもう一回立ち上がって、思い切り前に進んでいく。
そういう意味では、かなり元気をもらえる作品でした。
OP/EDについて
OPの「ギミギミ」はヴァンパイア組が歌い、EDの「編集点」は真咲が歌う構成になっていて、作品の雰囲気にも合っています。特に動画投稿が題材の作品なので、「編集点」というEDタイトルが個人的に好きでした。
「編集点」って動画を作っている人ならではの言葉なのに、それをアニメのEDタイトルに持ってくるのが面白い。
総評
全体的には、難しいことを考えずに楽しく見られる作品でした。
ヴァンパイアが動画投稿を始めて、登録者100万人を目指す。
文章にするとかなり意味不明な設定なのに、見ていると妙に成立しているのが凄い(笑)。
キャラクター同士の掛け合いも楽しいし、動画投稿という現代的な題材もあり、何より登場人物たちが全力で何かをやっている姿を見ていると自然と元気をもらえます。
個人的には、最初は「クセの強いキャラが騒いでいるアニメ」という印象だったものが、見終わる頃には「このメンバーだから面白かったんだな」と感じられる作品でした。
何かに失敗しても、そこで終わりではない。
もう一度カメラを回して、もう一度動画を投稿して、もう一度前に進めばいい。
そんなことを明るく、騒がしく、そしてちょっとおバカに見せてくれるアニメでした。
こういう何も考えずに笑えて、最後にはちょっと元気をもらえるオリジナルアニメ、やっぱり良き!
