オススメ度 ★★★☆☆
原作は小説、120分のアニメ映画。
舞台は19世紀末、死者の蘇生技術が確立され、屍者を労働力として活用している世界。スチームパンク。
原作未読の私にとっては、2時間のアニメ映画としては難解。
ダイジェスト感の強い印象を受けたが、2時間という尺を考えればピンポイントを押さえた脚本には感服する。
映像面においては文句なし。
19世紀末とダークファンターとしての重い雰囲気が見事に表現されている。
ストーリー面において。実に評価が難しい。
大半の人は「よく分からなかった」という感想を持つと思う。
著者の伊藤計劃は、冒頭の30枚を遺してガンで死去、その後親交の深かった円城塔が書き継いで完成させた作品である。
出てくるキャラを重ね合わせ、円城氏が伊藤氏に捧ぐ追悼作として見ると、なかなか興味深い考察が出来ると思います。