6話

イガイガは島の外にとんぼのライバルを探すため、バイクの購入のついでに鹿児島野町に行きゴルフ練習場をまわって、同年代の少年の練習風景を見るが、とんぼが簡単に勝ってしまうような相手では意味がないと思い諦め島に戻ることにする。行きにも同じだった診療所の洋子さんと帰りも一緒になると、そのことを相談すると、姪の円(つぶら)が九州ジュニアで優勝した実力と聞き、すぐに夏休み中のとんぼとの手合わせを設定するお願いをする。依頼の翌日には円は現れるが、とんぼに負けず劣らずの破天荒ぶりに呆れるイガイガだが、ゴルフを始めるとプロ意識に基づいた、打ち直しやOKパットなしなどプレイの姿勢に、とんぼにいい影響を与えてくれることを期待する。一方、円はとんぼの一本のクラブでいろいろな打ち方をするとんぼに興味を示す。

 

キタエリ若い声うまいね!

 

5話

とんぼの才能にゴルフの試合に出したいと考えるイガイガだが、とんぼにプレッシャーを感じさせようと画策するが、どんな事を言っても破天荒な答えを出すとんぼに四苦八苦する、すぐには無理だと考えたイガイガはゴルフを続けるうちにやがて自然とプレッシャーを感じる日を楽しみにする。とんぼのゴルフの才能を島の中だけにとどめて置くのはもったいないと考えたイガイガは、夏休み中になんとかとんぼが島を出るような方法を考える。何かを思いついたイガイガが定期便にのって島を出ると、その様子をみたとんぼは、イガイガがいなくなってしまうのではと焦る。

 

うなぎ‥まずいのかー。

 

 

4話

サンドリフティングに夢中のとんぼ、30cm近いインパクトゾーンのショットをらくらく決めると、イガイガはトンボの右手の長さに気がつく。島に一つの銭湯で汗を流すが、小学生のリックエストにサンドでノックをする、いろいろ打ち分けてライナーやゴロ、フライも自在に打つトンボのショットはボールに対してどの程度クラブを厚くいれるか薄くいれるかで打ち分けた。刺し身を切るときの切るものによって切り方を変えるのと同じだというとんぼに、かつて自分が縦の打ち分けが出来ていればと悔やむイガイガだった。とんぼはいつもショットを打つときに淀みなく打っていたが、そのことになにか違和感を感じる、とんぼは同年代の子供と競うことなくゴルフをしてきた、そのことがとんぼのゴルフに緊張感や恐怖心をもつことなく、のびのびとしているが、なにかが足りないと感じたイガイガは、ソレはゴルフではないととんぼに告げる。

 

ヤギのうんこ食うイガイガw

 

 

3話

イガイガのグリーンカットに皆が驚くも、とんぼはイガイガのショットもすごいと皆に言うが、イガイガは自分の実力を隠してショットをする。なぜそんな事をしたかわからないが、嘘つきが気に入らないとんぼは、イガイガに冷たく当たる。しかしそんな無垢なとんぼに自分の息子を思い出と、とんぼに別のクラブを持たせたくなる。ディボットにハマった自分の球に、攻略方法を問うと、とんぼは迂回するルートを示す、しかしウェッジで簡単にピンに寄せるとイガイガはとんぼにも同じことをさせようとするが、とんぼは3番アイアン以外使おうとしなかった。そんなとんぼにウェッジも使わせるため、とんぼが学校に行っている間に、父親の形見の3番アイアンのグリップを自分のウェッジに移植してしまう。形見のグリップに納得してとんぼはウェッジの練習を始める。自由にクラブを扱うとんぼにかつて自分の息子にした、決めつけの指導や、自分のその時の不甲斐ない成績によって、まっすぐに向き合えなかったことを後悔するイガイガだった。それから毎日のようにとんばは、イガイガと島のコースで練習をして、ゴルフの研修生にするような指導をうける。ベンチから見る絶景の海岸の夕焼けに、今まで感じたことのない仲間との楽しいゴルフに感慨を深めるいがいがだった。

 

島からどうやって連れ出すのかなー

 

 

2話

イガイガは仕事が終わると、とんぼが見せたバンカーショットの再現をしようと試みるもうまくいかない。そこに現れたとんぼはきれいにバンカーから3番アイアンで脱出させると、右手の使い方の秘密=インパクト直前に止める事でヘッドをはしらせ、開いたフェイスの抜けを良くする…とイガイガに教える。次のショートは周りが海に囲まれたグリーンで、海風も吹いていたが、とんぼはイガイガが低弾道のショットで風に対応したのと真逆の、風を完全に読み切ってグリーンに乗せる。パターも芝の順目逆目によって打ち分け、深いラフもクラブヘッドの先端を使い芝を切り裂いて打つなど、3番アイアン一本ですべてをこなした。夢中になるイガイガだが、すっかり日が暮れた夜道を帰ると、駐在さん達が探しにくる。謝るイガイガにゴン爺は家に来るよに言い、夕食を3人で食べると、イガイガが島に来る前の生活が死んでいた事を見抜くと、島でゆっくり考えればいいと諭す。イガイガが夜の堤防にとんぼに連れられていくと、そこは満天の星空だった。3鉄(3番アイアンの呼称)しか使わない理由をとんぼに聞くイガイガだったが、とんぼの両親が交通事故に会う日の朝、父親が自分には使いこなせないからと、バッグから抜き出して家においていった形見のクラブだった。しんみりとした雰囲気になるが、サンテツという言い方がかっこいいから自分もそう呼ぶことにすると、イガイガにほほえみながら返すとんぼだった。

 

とんぼがマジ良い子すぎるんだが

 

1話

幼くして交通事故で両親をなくし、トカラ列島で祖父のゴン爺に育てられた中学3年の大井とんぼは、脛に傷持つ元プロゴルファーの五十嵐の到着を待っていた。五十嵐は職を求めて山と海だけの火ノ島の開発センターで働くことになる。学校が終わるととんぼが島の案内をする、ゴン爺のところへいくと今日は玉転がしはしないのかと言われ、イガイガ(いがらしのあだ名)を島の皆で作ったゴルフ場につれていくと、3番アイアン一本で二人共コースを回り始める、とんぼは海風にぶつけるようにベースボールグリップでスライスを打ちフェアウェイセンターに見事なショットを打つ、イガイガは逆に低い弾道のドローを打つが、傾斜が海側に下り深いラフにハマるがセカンドでグリーン乗せる。とんぼはグリーン脇のバンカーに入れてしまうと、リンクス特有の顎が切り立ったバンカーから3番アイアンのフェイスを思いっきり開くと、見事一発で出すだけでなく、ベタピンに寄せる。歓迎会でとんぼの才能とその不思議な技術、そして島に作られた立派なゴルフ場に感心するイガイガだった。

 

とんぼの活発さと爽やかな性格が好感持てる