さて、ミラノにてどうにかこうにか高熱は克服したAnima。
帰国前日には、どうしても行きたかった場所へ。
旅行に来る前にサッカースタジアムと科学博物館だけは予約をしておいたのですが、その他は何も予約してなかった私たち(←典型的)。
到着した初日に、「さー何も予約入れてない日はどこ行こう」ってなった時に初めて、ああそういうえばアレ見たいんだよね…って調べたところ、
レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』
@サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
は、予約をしないと絶対見れん、そして予約を取るのもひじょーに困難である。
ということを知り、泡吹いて夫に「今すぐ予約できるサイトがあるかどうか探せ、さぁ探せ。意地でも見つけんかコラ」とせっつき(来る前に自分で調べりゃぁいいものを)、なんと奇跡的に、滞在中に英語ガイド付きで観に行けるツアーを発見。
お値段がまぁなかなか凄かったですけど、一生に一度しか見られないものと思い、がっつり予約。
『最後の晩餐』といえばだってもう、様々な映画にも文学作品にも出てきてて、絵自体にも謎や物語が数多く潜んでいる、そして何より、一点透視図法の構図が完璧、っていう素晴らしい作品ですよ。ビジュツの教科書にも出てくるでしょ。
『ダ・ヴィンチ・コード』とかでも一番の盛り上がりどころであの絵が出てきて、そこに聖杯の謎が隠されてる、ってなった時にはすごい鳥肌立ったよね。
こればかりゃー、見にゃーおえまーが。
とダ・ヴィンチ先生の銀筆画を受け継ぐ父の声が岡山弁で聞こえてきた。
ということで、いざ。
これは朝。
アパートの近所で。
地下鉄で数駅。
町に着いたらまずはお昼ご飯をカフェで食べて、それから少し時間があったのでジェラート食べながら周辺を散策。
こんなん発見。
Animaという名の、ピアノに関する何かの施設なの?
この道を進み続けて…見えてきたよ。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
ガイドさんと他のツアー客(1グループ20人弱かな?)と無事落ち合い、ガイドさんの話すことが離れてても聞こえてくるイヤホン付きラジオを借りて、それから各々、チケットオフィスで予約済みのチケットを受け取りました。この時、ちゃんと予約した人が取りに来たかどうか、身分証チェックされます。
チケットオフィスの外で遊ぶ人。
並んだボラード3本の上をぴょんぴょん
左右へ飛び続けてるんだけどさ。
いつか落ちて金ちゃんを打ちつけるのではないかと
母は要らん心配ばかりしてしまったよ。
この人は相変わらずワンワンを写真に入れたがる。
ツアーは、ガイドさんによるこの教会の歴史やら、『最後の晩餐』の背景や戦争時の空爆の影響だとか、修繕の歴史などのお話を聞き、それから中に入る感じでした。
『最後の晩餐』があるのは、厳密には教会内ではなくて、教会に隣接しているドメニコ会修道院の食堂。
ここには一度に入れる人数が限られており、また15分しか入れません。15分経ったら強制退去です。
ドアから普通に入って、回廊で少しまた話を聞いたら、ついに件のお部屋へ!
キターーー!
お、おおおお!
本物の『最後の晩餐』じゃーー!
やー、なんかもう、どわーっと来て、泣いたよね私は。
こう、美しいとか、荘厳とか、信心とか、そういうのを超えた、なんなのこれは。
魂かな?
胸が震えるものがありました。
やっぱりすごいです、ダ・ヴィンチ先生。絵見て泣いたの久しぶりだよ。
あっ。
という間に15分は過ぎ、外におん出されましたがな。
こちらは『最後の晩餐』の反対の壁の磔刑図。
これ見たらまたがっくんと疲れて、アパートに戻り一休みしてから私らのミラノでの最後の晩餐となりました。
そして翌日はまた少し街をぶらぶらして、お昼を食べてから空港に向かい、イギリスに帰国したのでした。
こんな感じで、5日間だけど、科学系・体育会系・文化系と見て回り、だいぶ濃かったイースター・ホリデーでした!
さて、こけものズの春休みは月曜まで。火曜から通常運転に戻ります。
明日は2人とも親善試合。
がんばるぞっと。
(そうそう、今日GPに電話してすぐに診てもらえたんですが、「あーもう治りかけてるし連鎖球菌な感じはしない。炎症も今は治まっているように見えるから、何もしなくてよろしい。また悪くなるようなら遠慮なく連絡して!」って言われておしまいでした…←想定内だけどな)
いつも応援ありがとうございます!