イギリス生活15年。

小さな学園都市でニュージーランド人夫と、2013年・2016年生まれの息子ふたり、黒猫一匹と暮らしているAnimaです、こんにちは。

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

エルフ日記。

 

 

◆12月8日(Day 8)

エルフは深夜以降モグワイに食物を与えるとどうなるか知らなかったもよう。あーあ、言わんこっちゃない。クリスマスあるある事件。80年代のエンタメ映画をもっと観るべし、エルフよ。

 

エルフ及びギズモは、危機一髪のところを子供たちに救出される。7歳児は映画を観たことがあるので多少笑うも、4歳児はよくわからないまま「エルフが大変なことに!」と焦って救出作業に突入する。一番ウケていたのはやはり、84年公開当時リアルタイムで観ていた大きい人であった。

 

 

 

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

さてさて、グレムリンがハムを全部食べちゃったので買いにいかないといけないんですが・・・ってそれはどうでもよく。

 

 

先日、学校から借りてきた本を読もうとした長男Zさん。一生懸命音読しているなあと思っていたら、何やら目をこすりはじめました。ん?と思って見ていると、だんだん鼻水も垂らして、よく見ると泣いています。

 

 

 

一体全体どうしたことか???

 

 

 

と問うと、最初は「何でもない」と言っていたZさん。いや、言ったら解決するかもしれないから言ってみよ、としつこく問うと、

 

 

 

「この学校の本が面白くない。ぜんぜん読みたくない・・・本ダウン

 

 

 

って、えんえん泣き出した。いやいやいやいや、わかったから泣かんでよろしいわ。って、語って聞かせました。学校の本が面白くないならそんなものは読まなくてよろしい。正直、マミーもこんな本は読みたくないわ。クソつまらんよな。こんな本を読んで読書が嫌いになるくらいなら読まんほうがよっぽどマシだよな。と。それから、

 

 

読書っていうのはほんとはすごく楽しいのよ。だからさ、楽しい本を読もう。うちにある本でどれか楽しそうなのを探そう。読書記録帳には、「Zはこの本が面白くないので読みたくないです」ってマミーが書いちゃる。

 

 

と言って、ちょっと以前からうちにあった、マクドナルドのハッピーセットに入ってたDavid Walliamsの本を読みました。そしたらそれがとても面白い話で、Zさん気に入ったようで、「もっとこの著者の本が欲しい」と言ったので、即買い。

 

 

 

 

David Walliamsはもともとはコメディアンで、有名どころは『Little Britain』。最近ちょっと、人種差別的表現で過去のエピソードを批判されて、謝罪したりもしてましたが・・・まぁ人気番組でしたよ。

 

 

左がDavid Walliams。

 

 

最近ではオーディション番組の『Britain's Got Talent』の審査員としても有名です。

 

 

でもですね。上差し

 

 

この人実は、児童文学作家としてもものすごく有名だったりします。「ロアルド・ダールの後継者」とまで言われているほど。この人の描くお話は、子どもたちが、ちょっとお下劣でノーティーな世界を体験するものが多いです。子どもたちを取り巻く世界は、ごくごく日常の世界であったり、ファンタジー的な世界であったりいろいろです。ダークな怖さはダールのほうがだいぶ上かな。

 

 

お話には、Britain's Got Talentのパロディー的シーンが出て来たり、コメディ要素がたっぷり。子どもって、汚いものとか醜いものとか残酷なものとかお馬鹿なものが大好きですよね。そのキタナイもの見たさな欲望を満たしてくれるのが、この人の本。といったらいいでしょうか(笑)。

 

 

かといって、児童文学ですから、保護者が目を瞑りたくなるような下品さはもちろんなく(Little Britainにはそれがありました)、きわどいけれどもギリギリなところで面白さが保たれている。イギリスの子どもに人気な、恐竜がとにかくウ〇コをしまくる『Dinosaur Pooped』シリーズにも通ずる感じ。そのきわどさが、ベストセラーになる秘訣でしょうかね。だいたい対象年齢は8歳以上くらい(自分で読む場合)ですが、もっと小さい子用のお話も数冊あるようです。

 

 

ロアルド・ダールのボックスセットもまだ全部読み切ってないのですが、同じ著者ばかりだと飽きが来るかもしれないので、変化をつけるためにもいろいろな作家のいろいろな本を読んでみるといいですね(その昔、母が私に宮沢賢治を毎晩毎晩読んでくれてて、ある日私が「もう宮沢賢治は嫌だ」と言ったため、母、慌てて違う本も読み聞かせたそうですw。そんな私、今も宮沢賢治大好きです)

 

 

でね、すっかりこのDavid Walliamsを気に入ったらしいZさんに言いたいこと。

 

 

 

読書も勉強も、楽しくなければ意味がない。楽しくなければ身にならない。だから、これからも楽しくないと思うことがあったらマミーもダディーもお手伝いするから、一緒に楽しくなる方法を見つけましょう。学校が寄越すものすべてが良いものなわけではないからな。

 

 

 

ほんとにね、レセプション学年から3年生くらいまでずーっと長い間読まされる、『Biff, Chip, Kipper』っていうシリーズがさ、白目剥くほど面白くないんですよねーー。Zさんはだいぶもういろいろ読みますが、Aさんがこれから数年間、このつまらんシリーズを読まされ続けると思うと、できるだけ面白い本を自宅用に買い続けようと思う今日この頃です。

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま本

 

 

ボックスセットもあります。

 

この辺がDavid Walliamsの有名どころ。

 

 

 

 

 

このシリーズももちろん我が家の本棚に(笑)。

 

 

 

 

本黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま