昨日は、野獣さんと一緒にとある検査に行ってきました。その検査とは・・・
Covid-19抗体検査。
新型コロナウィルス感染症にかかったことがあるかどうか、その抗体ができているかどうかの検査です。
これをやろうと思ったのは、まず、野獣さんが出張で１月半ばから末にかけて中国に行っていたから。そして２月初頭に野獣さん、ひどい咳と熱で数日間ダウンし、治まった後ももう一度高熱が出るという、新型コロナらしき症状に見舞われたため。２月の次男Aさんの誕生日前くらいにはAさんもひどい咳が一週間くらい続きました。私はほぼ無症状でしたが、いつもと違う寒気と倦怠感が数日続いたことがありました。
今ではすっかりこういうのってコロナの症状ってのがわかってきましたが、当時はよくわからなかった。今思えば「あれコロナだよね？」っていう。絶対コロナだよ。１０ポンド賭けてもいい（ショボいな）、とか夫婦で言い合ってたところ、先日地元ニュースで
「コロナの抗体検査が受けられる一日出張検査場が我らが街に来ます」
ってのを読み、野獣さん、ここぞとばかり予約したわけなんです。ひとり60ポンドかかりました。
さて、検査当日。お昼の１２時くらいに家を出て、検査場へ。子どもはできないので、私と野獣さんのみ。検査用のバスに乗り込むと、指先に針を刺して少量の血を取られました。検査してくれたお兄さん、中国系の方だったんですが、
「何か症状はありました？」
って言うんで、私はそんなになかったけど夫と息子がありました、夫、１月に中国行ったんですわ、と答えると、お兄さん、にやあーーーーと笑って、
「ああ、じゃあたぶん陽性出るね・・・
」
って、なんでそんなに嬉しそうなのよ（笑）。お兄さんの話では、みんな「絶対コロナにかかった！抗体できてるはず」って来るんだけど、実際抗体検査で陽性が出る人って全体の７パーセントだけなんですって。
検査自体は１分で終わり、メールで１２時間以内に結果をお知らせします、と言われて帰宅。そして夕方６時。
「キターーーーーーーーーーー
！！！！」
とバカでかい声で走り回る夫の姿。どうどうどうどうどうだったのよ！？私まだメール来てない！結果は結果は？と問うと、野獣さん、、、
「Positive（陽性）デス」
と、もう大喜び（笑）。やっぱりコロナだったんだ！
検査では、血液中のIgMとIgGという成分に分けて調べるんですが、野獣さんの数値はIgGが陽性で、IgMが陰性。というのはどういうことかというと、ウィルス感染して体の中で抗体ができはじめ、ウィルスと闘い始めるとIgMの数値が上がっていくのだそうです。つまりこれは、「抗体作成・増幅中」のサイン。そして完全に抗体ができあがると、IgG値に出てきます。つまり、「出来上がった抗体が体の中にちゃんといますよ」サイン。
ここからわかることは、野獣さんは数週間以上前にコロナに感染し、完全に抗体ができてる状態、なんだそうです。
最近コロナに感染した場合はIgM値に出てくるんだとか。ちなみにこのIgMが陽性だった人は、まだ伝染力がある可能性もあるので念のため自己隔離すべきらしいです。
で、IgG陽性だった野獣さんの場合やっぱり、１月～２月の症状がコロナだったということですね。本人、まるで便秘数週間後に大きなウ〇チが出た時みたいに、
「スッキリしたわ～～～～」
ってニマニマ。私の結果は・・・？って落ち着きなく待っていると、1時間くらい後になってぴこん、と電話が鳴ってメールが来ました。その結果は・・・・
IgG、IgMともに陰性。
ええええええええーーーーーー？？？？待てよ待てよ待てよ。私、野獣さんとずーっと一緒にいますけど？なんなら、一緒に寝てますけど？？（夫婦だしな）そんなにむちゅむちゅ熱烈なキッスなんぞはしてませんけど、顔と顔ものっそーくっついたりしてますけど？？
家庭内ソーシャルディスタンスとかとってませんけど？？？
説明によると、私はコロナに感染した形跡がないです、というか、もっと正確に言うと、体が抗体を作り出した形跡がまったくないです。とのこと。
夫婦で頭抱えました。
これは予想外です。
で、ヲタクな夫、仕事をほっぽり出して調べ始めました。どういうことか。で、韓国人の妻を持つ同僚君なんかにも「どう思う？」とか連絡して、ネットで調べまくり、数時間後。
「可能性としては・・・」
と語りだした。
「Animaサンは、子どもの時にツベルクリン反応で毎回陽性で、BCGの予防接種をしなくてよかったって言ってたでしょ？それだと思う。日本人の中でも、君はもうずっと以前から、結核とかSARS系のウィルス疾患に対するもともとの免疫ができてる人なんだ。だから、Covid-19が入ってきても、君の体の中には既にそれと闘う免疫があったから、新たにCovid-19それ自体への免疫を体が作り出す必要がなかった。君にとっては新しいウィルスではなかったんだ。だから今回のCovidのみの抗体検査では抗体が何も検出されなかったんだ。僕にはそういう免疫がなくて、Covid-19はまったく新しいウィルスだった。だから体が抗体を作り出したんだよ」
・・・・。私は、野獣さんがコロナを持って帰ってきたときにはもう感染力がなくて、それで私には感染しなかったのかもと考えていましたが、よく考えると野獣さん、私の目の前でものすごい咳してたし、熱も出してた。つまりまだ感染してましたよね。ということは、この野獣さんの説が正しいかも。
にしてもさ。夫婦で違う結果が出るとは予想してなかったですよ・・・。べっくらこいたわー。
そんなわけでですね。私は今後、Covid-19が変異しても、たぶんもともと持ってる肺炎系への抗体のおかげで軽く乗り切れるかもしれません。道理で20代30代の時にヘビースモーカーでも肺がおかしなことになったことがなかったわけだ。
という、なんともドラマチックな一日でした。ま、スッキリしてよかったですけど、引き続き感染や人にうつしたりしないよう、気を付けていきたいと思います。はい。
最後に、昨日の公園。ひたすらふたりでぎっこんばったんしてたよ・・・。
こちらは昨日、7歳の長男Zさんが読み終わった本。ロアルド・ダールの『The Twits』。ふたりの世にも恐ろしく下品な夫婦の行く末は・・・？オススメです。