先日、ピアノをミスなく弾いて勝者を決める内容のバラエティー番組を少し観ました
ピアノの演奏を機械に採点されて高得点が出ると、出演者から「すご~い!」の嵐
でも、これじゃ、自動演奏機能のピアノで充分。人間が演奏する音楽には感じられない
演奏者の息遣いが感じられてこそ、音楽の持つ力は現れるでしょう
いくら高得点が出ようとも、この番組での演奏は奇異な感じがしました
例えば、バイオリンでもコーラスでもピアノの伴奏が必要な時に、ピアノの伴奏者がいるのと、CDの伴奏に合わせるのでは全く違うのです。
ピアノ伴奏者は演奏者に合わせ、CD伴奏では演奏者が伴奏に合わせることになってしまうのです
そう、音楽には息遣い、呼吸が感じられないと人間には届かないでしょう
初心者の演奏でも、その人の感じる音楽が伝われば、聴いている方も音楽を感じます。
機械に採点されてミスなく弾けただけで何の内容も伝わらない演奏からは、人の心は何も動かされないのではないでしょうか。