アニメ史に燦然と輝く 歴史的に意義のある作品である

と知っていたが めちゃくちゃ退屈だった。
まさにウォルトディズニーの道楽!

作画枚数100万枚というのが この作品最大の意義である
例えば宮崎駿作品と比較すると。
トトロでは5万枚くらいだった作画枚数も 駿作品にブランド価値がつくに連れて 予算も多く取れるようになり
「崖の上のポニョ」では20万枚を超えるほどになった。それでもファンタジアの方が5倍も多いのだ。
無論上映時間には大差なく 単純にファンタジアの方が5倍ほどの労力を集めて作られてるのだ
当時はデジタル彩色などないので とにかくアニメーターをかき集めての人海戦術!

にも関わらず この作品の鑑賞中の眠さよ。

ストーリー度外視で クラシック音楽に合わせてアニメを動かすという 実験的芸術に特化したから
なんか小学校で見せられるつまらん教育用アニメって感じ
大人から見れば クラシックや芸術という言葉から 子供に見せたくもなるのだが 小学生の孫にクリスマスプレゼントでこれ渡したりしたら まじ嫌われると思う。
2歳くらいまでの乳幼児なら ストーリーとかもともと理解できんから 映像をシンプルに楽しめると思うかもしれないが
全編通して 悪魔とか魔導師とか出てくるから怖すぎて 変なトラウマすりこむことになるだけだわ
結局誰得なんだよ この作品は

大人は楽しめるって? それもない
音楽に合わせたアニメの芸術性というのは
ファンタジアの前々作「白雪姫」と前作「ピノキオ」で世の中の度肝を抜くレベルで ウォルトディズニー自身が示し終わってますから
ファンタジアでは 特に目新しい技術を取り入れてない
強いて言えば 時間と金をかけて細部を書き込んだわけだが インパクトは薄かった。


ところで この作品 全体的に色使い気持ち悪くない?
「白雪姫」では あんなにカラフルに七人の小人や白雪姫を彩色してたのに
本作では 背景が真っ黒で不気味なシーンが多く
毒々しいキノコが踊ったり
汚らしいカバや ダチョウがバレリーナの衣装着たり、なぜそんなに可愛くない動物をチョイスしたんだ。
きっとウォルトディズニーの狙いがあるんだろう
俺は気持ち悪いだけで終わってしまった

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