■新潟県動物愛護センター
http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1332190815987.html
こちらは新設されたばかりで、三か所の施設が統合された大型の施設です。内部を色々と見学させて頂き、驚きの連続でしたが画像と共にお届けしますね。
とにかく、綺麗で開放感もあり、ひろびろしている。
学生が学んだり、どうぶつと触れ合うスペースや里親希望者が猫と触れ合う場所もある。
そして、犬猫がトリミングやらシャンプーを受ける環境もばっちで
スタッフさんは外部委託だそうな。そして譲渡対象の犬や猫たち・・・
そして、譲渡まちスペースへ移動される前の犬猫も見せて貰った!
(犬は少なくて画像ないです)
とにかく、驚きの連続発射でした!
まず施設を案内された際、中庭へ一頭の雑種犬が繋がれてて、何であそこに一頭だけ居るのかと職員さんへ尋ねると、彼は性格的にとてもシャイらしく、職員さんにも一部にしか慣れてないから、人なれさせるために昼間は中庭へ出しているとの事。普通だと譲渡に回すのは厳しいと思いつつ、まだ1歳で若く譲渡対象にしているそう(一度譲渡対象とした場合、こちらでは殺処分しない)。
そして、猫だらけにも驚いた!
なぜなら、そもそも猫を譲渡対象としている動物愛護センターはすくないので・・・
ここでは、譲渡対象の子が30頭くらいで、譲渡対象待ちの子が50頭くらいいました(正確な数値ではない)。お世話している方は外部の団体へ委託している。
ちなみに某行政とお話しした際、猫の年間譲渡が3頭くらいで、その理由として猫はペットショップで買う人が少なく、拾ったり貰えるから譲渡率が低いとの話に、妙に納得してた自分の過ちに気付く。。。
更に、昨年の猫譲渡数を聞いて、たまげた!?
その数・・・500頭
まだ正式な発表前のようなので、暫定数値と思われるものの、動物愛護センターの猫譲渡数としては、日本一の数だと思われる。
ちなみに、バックヤードにいる譲渡対象待ち(判断待ち)の犬たちも見せて頂いたが、フェラリアでがりがりに痩せて毛並も今一つの雑種は、薬の投与やケアを粘り強く行われているし、飼い主が持込みのアトピーや皮膚炎が酷くて高齢のマルチーズさえも、肌のケアが粘り強く行われ、かなり良い状態に回復してました。
※仮に殺処分する場合でも、新潟県は、処分方法が二酸化炭素によるガス殺ではなく、麻酔薬を皮下注射で投与した後、サクシンを打ちます。
全体的な所感としては、他だと譲渡に回したり、殺処分されるケースでも、簡単には諦めない、可能な限り譲渡する方向性を感じました。
【優れていると感じた点】
・環境やスタッフが十分揃っている。
・土日の営業(譲渡)を行っている。
・誰でも施設内を見学出来るオープンな雰囲気(一部見学出来ない)。
・周辺に猫の保護団体等がなく、広く県民に認知されている。
ただ一番は、映画「犬と猫と人間と」にも出演されていた、遠山獣医師が管理しているので、彼の情熱や取組みの結果だと強く感じました。結局、法律やシステムじゃなくて、誰がやるかが一番重要と言う事ですね。
一部懸念は、譲渡時の説明や譲渡後のフォローなどが十分ではないかも知れないと感じました。また犬猫のみ保護対象なので、日本は法律も含めてまだまだ犬猫に寄り過ぎです(イレギュラー対応はあるようですが、兎やハムスター等は対象外)。それでも総合的に、この長岡スタイルが一番良いように思います。猫の保護団体の必要性がなく、行政の努力でここまで出来るのは想定外!
映画「犬と猫と人間と」 オフィシャルサイト |