え?

かわいい絵じゃん。



まず、
第1話を見てそう思った。



熱血スポーツ漫画なのに?
少年誌なのに??



本宮ひろし氏の漫画のように、
うらあ!っと開けた、
口の中に納豆が糸をひくような、
「濃い勢い線」が無数にあるのが、

少年漫画と思っていたが、



こんな可愛い絵の少年漫画が、
あるのか!!




それが第一印象だった。

 



爽やかなテンポ良い展開、
熱い友情と闘い。

何より
「ボールはともだち」という斬新さ。
オーバーヘッドキックの衝撃・爽快感。



サッカーって、
なかなか点が入らない、
いまいち面白くないものじゃん?


そんなイメージを持っていた、
全国の少年たちは、

またたくまに、


サッカーってかっこいいんだ!
あんなドリブルしてみてえ!!
俺もオーバーヘッドキック
決めてみてえ!!



と、サッカーの虜になり、


またそして、
全国の将来の腐女子の卵(笑)の少女たちは、
岬太郎の笑顔に完全に恋に墜ちた。


 

そんなサッカー漫画のバイブル

「キャプテン翼」の
43年間続いた連載が終了したそうだ。







この漫画がなかったら、
Jリーグも、
今では当たり前のように、

ほとんどの選手が海外の有名クラブに

所属するサッカー日本代表も、
今ほどのコミケの盛り上がりも

なかったかもしれない。


 

 

キャプテン翼のすごいところは、

そのストーリーはもちろん、

 

 

 

日本のサッカー選手だけじゃなく、

メッシ・デルピエロ・

ジダン・エムベパなどの、

世界のサッカー界のレジェンドが、

この漫画に憧れ、影響を受けているところである。

 

 

 

さらに翼をとりまく味方やライバルキャラたち。

単なる爽やか熱血サッカー漫画ではなく、

 

 

人間がとても「昭和臭くて泥臭い」

 

 

それも魅力なのだ。




小学生なのに、
居酒屋と屋台のバイトを掛け持ちし、

子だくさんのシングルマザー

一家を助ける猛虎・日向小次郎。


「君は僕の心臓のことを

知っているのかいフェイント」を持つ

フィールドの貴公子・三杉淳


語尾に「〜タイ」を連発し、
九州男児のインパクトを、
これ以上ないくらい見せつけた次藤洋。


銭湯の息子で、努力と根性を武器に、
気づけばインテルでプレイするくらい出世した

日本人の鑑、石崎了。

 

 

ドイツ人なのに、

ドカベンの岩鬼のように、

なぜかつまようじをくわえた仕事人、

ヘルマン・カルツ。

 

 

・・・・・・

 

 

 

もうそんな数えきれないくらいの

個性的な濃い「いぶし銀の脇役」たち。



可愛くて爽やかな絵柄と、
相反する濃いキャラ。



こんなギャップ萌えする
漫画なんかいままで無かった!





作者の高橋氏がが、
もう漫画家を引退すると、
ニュースで見たときは、



「なにぃ!」



と、驚いたが、
今後はネーム状態

(ペン入れはしていない鉛筆書き)で、

個人webサイトでの連載は続けるという。



漫画家は過酷。引退も已む無し。

しかし、是非マイペースで続けていってほしい。



まだまだ作者の高橋氏には、



燃えて〜青春〜駆け抜けろ!!

 

 

 

とエールを送りたい。