先日、

家族が向日葵(ひまわり)の写真を撮ってきた。

 

 

※イメージ

 

 

私は、

向日葵とはてっきり名前の通り、

常に太陽の方向を向いて、

咲いているのとばかり思っていた。

 

 

しかし実際は、

まだ成長途中の若い向日葵のみ、

太陽の方向を向いて育ち、

成長した向日葵は、

どれも東を向くようになるそうだ。

 

 

 

だから成熟したひまわりは、

常にいつも東を向いている。

 

 

 

なぜそうなるかは、

まだ解明されていないが、

受粉のためとか、温度調整とか、

または病原菌から身を守るためとかなど、

所説言われているらしい。

 

 

 

私は成熟したひまわりが、

東を向いているのは、

なんだか意味がある気がする。

 

 

太陽は、

朝日は、

東から昇る。

 

 

日はまた昇る。

何度も昇る。

 

 

そんな強い気持ちで、

朝日が昇る東を、

見続けているのではないだろうか。

 

 

 

いま、

この国の人間たちは、

老人たちも、若いひとも、

多くの人は、

太陽が沈む西を向いている。

 

 

まるで、

自分を重ねるように。

 

 

 

成熟した(老いた)ひまわりの将来は、

きっともう枯れるしかない。

 

 

 

だが、

それでも、

 

 

 

向日葵は東を向く。