里親募集していると、パテラについて分からないと言われることがよくあります。
パテラ(膝蓋骨脱臼)
膝蓋骨とは膝のお皿の骨のことで、これをパテラといいます。通常は大腿骨の正面にある溝の中に納まっていて、膝を曲げ伸ばしするときに付着している靭帯によって上下に動いて膝関節を安定させる働きがあります。しかし、生まれつき骨が変形していたり膝蓋骨に付着している靭帯の位置がずれていたり（先天性）、事故や栄養障害によって骨の形が変形する（後天性）ことによって、膝蓋骨が膝の内側や外側に外れてしまうことがあり、これを膝蓋骨脱臼といい、略してパテラと言われています。 先天性はトイプードル、チワワ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、シーズーなどの小型犬に多く見られます。
このパテラがあると里親希望者に伝えると、、
この子は異常だ、手術が必要になったら怖いと言われることがあります。
最近里親希望の方がおられて1度見学いただき、その日に引き取り予定で後日2度目の見学を希望されました。
希望の子が子犬で前日に健康診断をしたところパテラとの診断。それを伝え、子犬なので現在は少し緩めではある事、成長期ということもありこれから成長するにつれ問題なくなる場合もあると詳しくできるだけ分かりやすく伝えました。
すると不安だと仰るので、私の説明だと不安と感じるのでしたらご自身で獣医師から説明を受けてください、その方が安心かと思います。と話しました。
結果はやはり怖いので辞退しますと。。
気持ちはわからなくはありませんが、小型犬でパテラがあるからとおかしいわけではありませんし、手術が必ず必要になるわけでもありません。
パテラは手術で完全に治ることはありません。
逆にパテラが全く問題ない犬の場合、股関節に異常がある子がいます。小型犬は関節系でどこかしら悪いところがあるといいます。パテラ等全く問題がない子の方が少ないと私は思います。
知識不足で決めつけるような言い方をされるとあまり良い気がしません。
真実を伝えても信じることが難しい、100％問題ない子が良いと言うなら。小型犬や、ましてや保護犬を迎えることは厳しいかと思います。
保護犬は色々な事情で手放されたり心に傷を負っている子がたくさんいます。
どんな子であっても受け止めていただけるような方にお願いしたいと考えています。
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