目次


・分類

・学名

・大きさ

・生息地

・食べ物

・繁殖、産卵

・毒がある



  分類



有尾目  イモリ科





  学名



Cynops pyrrhogaster





  大きさ



【全長】7 〜 13cm





  生息地




・日本



主に湿潤な環境を好み、田んぼなどの水中でよく見られます。




  食べ物



アカハライモリは小型の昆虫やオタマジャクシなどを捕食します。


また、アカハライモリは脱皮したあとの皮も食べます。


自らの毒を持っており、天敵から身を守る手段としています。




  繁殖、産卵




繁殖期になると体の色が変わる


アカハライモリのオスは、4〜7月の繁殖期になると体の色が変わり、このときに現れる色は「婚姻色 (こんいんしょく) 」といいます。



婚姻色の現れ方や色は、地域や個体によって違います。




求愛方法


オスは、婚姻色によって色が変わった尻尾をメスの前にだしてヒラヒラと振ってメスにアピールします。



そして、メスがその気になるとオスは尻尾の振り方を変えてメスを先導して歩き、メスはオスの後をついていきます。



メスがついてきている最中に、オスは「精包」という精子が入った袋を落とし、この袋はメスの総排泄腔 (そうはいせつこう) から取り込まれて受精します。



【総排泄腔とは?】


糞、尿、卵などが出る穴です。



また、この求愛行動の最中、オスは「ソデフリン」、メスは「アイモリン」というフェロモンを出しています。




産卵


メスは1回に40個ほどの卵を産みます。

これを複数回繰り返し、最終的に数百個の卵を産みます。

大きさ2〜3mmの卵はゼリー状の物質に包まれていて水草などに付着し、この卵は2週間ほどで孵化します。



孵化したあと


生まれたばかりの子供は全長1cmほどで、頬のあたりにバランスを取るためのヒゲのような器官があります。


その後、たてがみのような外鰓 (がいさい) が目立つようになり、前脚と後ろ脚が生えてきます。



【外鰓とは?】


外にあるエラのことです。



そしてさらに時間が経つと、外鰓が目立たなくなり、手足もしっかりして僕たちが知るアカハライモリの姿になります。





  毒がある



アカハライモリには「テトロドトキシン」という毒があります。



アカハライモリは、赤色のお腹で自分には毒があることを伝えて身を守っています。