今回は、トナカイについて解説します。



 目次


・分類

・大きさ

・生息地

・寿命

・食べ物

・角は毎年生え変わる

・蹄 (ひづめ) は他のシカの仲間より広い

・寒さに強い

・水陸どちらも得意

・集団で大移動する

・繁殖、子育て

・無くてはならない存在

・サンタとトナカイ


  分類




偶蹄目 (ぐうていもく)  シカ科





  大きさ




【体長】 オス : 1.85〜2.1m

     メス : 1.7〜1.9m



【角の長さ】 オス : 90〜120cm

       メス : 30〜40cm



【体重】 オス : 210〜240kg

     メス : 140kg ほど





  生息地




・北米


・グリーンランド


・ロシア北部


・ヨーロッパ北部





  寿命




15〜18年





  食べ物




トナカイは、主にコケ類やシダ類、草を食べています。



また、小鳥の卵やレミングというネズミの仲間を食べることもあります。





  角は毎年生え変わる




トナカイは、シカの仲間の中で唯一オス、メス共に角が生えている動物です。



毎年オスは11月〜1月、メスは3〜5月に角が取れ、新しい角が生えてきます。



この角は、雪をかき分けてエサを探すときや、オスはメスを取り合うときに使います。




  蹄 (ひづめ) は他のシカの仲間より広い




トナカイは、足が雪の中に沈むのを防ぐために、蹄が他のシカの仲間より広くなっています。


また、この蹄の裏側はスコップのようにくぼんでいて、エサを掘って探すときに使います。




  寒さに強い




トナカイは、厳しい寒さに耐えるために分厚い体毛を持っています。



そのため、ー60℃でも生活することができます。





  水陸どちらも得意




トナカイは、時速80km もの速さで走ることができます。



また、広い蹄を生かして、時速11km で泳ぐことができます。



ちなみに、水泳のオリンピック選手で時速8km くらいです。





  集団で大移動する




トナカイは、夏が近づくと集団で数百kmもの距離を移動して北へ向かいます。



そして冬になると、また南へ戻って過ごしやすい場所で冬を越します。




  繁殖、子育て




トナカイの繁殖期は9〜10月です。



繁殖期になると、オスはメスを巡って角を使って争います。



この争いはとても激しく、争いの最中にケガをしたり、体力を消費しすぎて死んでしまうトナカイもいます。



トナカイの妊娠期間は7〜8ヶ月です。



1回の出産で普通は1匹、ごく稀に2匹の赤ちゃんを産みます。



赤ちゃんは、生後1〜2ヶ月頃になると離乳して、主に植物を食べるようになります。





  無くてはならない存在




北極圏で生活している人々は、家畜として飼育していて、乳用や食用にしているため、無くてはならない存在です。



また、実際にトナカイにソリを引いて荷物を運んでもらうこともあります。





  サンタとトナカイ




トナカイとサンタが一番最初にセットで登場する作品は、「サンタクロースが来た」だと考えられています。



この作品は、1800年代に発表された詩を元に作られた作品です。



この発表された詩がアメリカ国内で広がり、現在のサンタのイメージを作りました。