人の医療現場では、様々な場面で血圧測定はルーチンになっていますね。
一方、小動物医療の現場では、それほどルーチンとはいえない状況です。

理由は血圧測定器のハードの問題や、病院での測定時に緊張・興奮して安定したデータが得られないなどからでした。
しかし、ハードの進歩や、検査時の工夫、データ解析の向上などから、これからは小動物医療の現場の様々な場面で、血圧測定がルーチン検査になっていくと思われます。
ということで、今回は(ほんと久々のアカデミーです☆)、高血圧のメカニズムについて学んで行きたいと思います。
次の問いの中で、間違っているのはどれでしょう?
1. ヒトでは原因疾患が伴わない特発性高血圧症が多いが、犬や猫では他の全身性疾患(腎疾患、甲状腺機能亢進症など)から二次的に発生する二次性高血圧症がほとんどである。
2. 血行動態的な観点から 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗 と規定される。
3. 高血圧の発症段階における心拍出量の増加は、体液量の増加と心収縮力の増大などが関与している。
4. 末梢血管抵抗の上昇は、交感神経系機能やレニン・アンギオテンシン系(RAS)の亢進や、RAS以外の血管収縮物質の増加、血管拡張性物質の減少などが関与している。
5. 肝臓は高血圧に大きな影響を与える臓器で、レニンの分泌とナトリウムの排泄作用により血圧の調節に関与している。
さて、根気よく読んでいただいた方はすぐにおわかりですね
ややこしい内容ですが、かわいいパートナーが年を取るにつれて無縁ではなくなる血圧の問題。
問題にはしませんでしたが、犬では腎疾患、猫では腎疾患と甲状腺機能亢進症が高血圧症の二大原因といわれていますし、猫ではこの二つの病気は高齢になると結構な確率で罹患する可能性がありますので、ぜひとも血圧についても勉強していきましょう\(^_^)/
今回はそのメカニズムだけについてでしたが、機会があれば症状や治療に関してもUPしますね
では、また回答編でお会いしましょう
Dr.BAOでした

一方、小動物医療の現場では、それほどルーチンとはいえない状況です。


理由は血圧測定器のハードの問題や、病院での測定時に緊張・興奮して安定したデータが得られないなどからでした。
しかし、ハードの進歩や、検査時の工夫、データ解析の向上などから、これからは小動物医療の現場の様々な場面で、血圧測定がルーチン検査になっていくと思われます。
ということで、今回は(ほんと久々のアカデミーです☆)、高血圧のメカニズムについて学んで行きたいと思います。
次の問いの中で、間違っているのはどれでしょう?
1. ヒトでは原因疾患が伴わない特発性高血圧症が多いが、犬や猫では他の全身性疾患(腎疾患、甲状腺機能亢進症など)から二次的に発生する二次性高血圧症がほとんどである。
2. 血行動態的な観点から 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗 と規定される。
3. 高血圧の発症段階における心拍出量の増加は、体液量の増加と心収縮力の増大などが関与している。
4. 末梢血管抵抗の上昇は、交感神経系機能やレニン・アンギオテンシン系(RAS)の亢進や、RAS以外の血管収縮物質の増加、血管拡張性物質の減少などが関与している。
5. 肝臓は高血圧に大きな影響を与える臓器で、レニンの分泌とナトリウムの排泄作用により血圧の調節に関与している。
さて、根気よく読んでいただいた方はすぐにおわかりですね

ややこしい内容ですが、かわいいパートナーが年を取るにつれて無縁ではなくなる血圧の問題。
問題にはしませんでしたが、犬では腎疾患、猫では腎疾患と甲状腺機能亢進症が高血圧症の二大原因といわれていますし、猫ではこの二つの病気は高齢になると結構な確率で罹患する可能性がありますので、ぜひとも血圧についても勉強していきましょう\(^_^)/
今回はそのメカニズムだけについてでしたが、機会があれば症状や治療に関してもUPしますね

では、また回答編でお会いしましょう

Dr.BAOでした
