回答編、遅くなりました~(^_^;)ノ
さて、犬と猫のリンパ腫の問題。間違いはどれ?
ひとつずつ見ていきましょう。
解説スタートっ\▼・ェ・▼/\=^_^=/
1. 日本国内の犬のリンパ腫について、大手動物健保会社の報告では、発生頻度が高い犬種として、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、フレンチブルドッグ、ウェルシュコーギーを挙げている。
↑大手動物健保っていうのはアニコムのことですね。
欧米での報告では、ボクサー、ブルマスティフ、バゼットハウンド、なども多いのですが、日本ではかなり数が少ないですからね。
ということで、1.は正しいですから、これは×
2. 猫のリンパ腫において、FeLV(猫白血病ウイルス)感染に関連して発生する若齢猫の前縦隔型、多中心型、中枢神経リンパ腫は減少し、消化器型や腎型が増加している。
↑FeLV感染の診断・予防が普及したことによって、ウイルス関連性のリンパ腫は減少傾向にあります。ということで、2.もただしいので×
3. 犬のリンパ腫で一番多いのは消化器型リンパ腫で嘔吐、下痢、体重減少などの非特異的消化器症状を示す。
↑犬のリンパ腫で一番多いのは体表のリンパ節が腫大することで発見されることが多い"多中心型リンパ腫"で、およそ84%を占めます。
ということで! 3.は間違い! これが正解です
ちなみに、消化器型リンパ腫は全体の5~7%です。
4. リンパ腫の診断において、細針生検細胞診、ツルーカット生検・リンパ節摘出などでの組織検査によって細胞の形態的、組織構造の分類などで診断をつけるが、判別が難しい場合はクローナリティ検査や免疫染色などが有効とされる。
↑4.もその通りで、正しいですので×
5. 猫の腎型リンパ腫は通常両側性に発生し、多臓器(腸間膜リンパ節、肝臓、脾臓、消化管、体表リンパ節、胸骨リンパ節、肺、心臓、骨髄、眼球、皮膚、中枢神経など)への浸潤が高頻度に発生する。
↑抗がん剤を用いた治療で生存期間中央値7ヶ月といわれています。
両側の腎臓が侵されますと当然腎不全も起こしてくるわけで、日常のQOLを上げ、腫瘍もたたきながら、なかなか厳しい予後なのですね。早期診断は腎臓の(針)生検ですね。それも簡単なことではないですよね。
ということで、正解は 3. でした

汗ばむ昼間、肌寒い夜、お彼岸あたりはそんな気候。
皆様も、皆様のかわいいパートナーも、お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい
ではでは、Dr.BAOでした~
さて、犬と猫のリンパ腫の問題。間違いはどれ?
ひとつずつ見ていきましょう。
解説スタートっ\▼・ェ・▼/\=^_^=/
1. 日本国内の犬のリンパ腫について、大手動物健保会社の報告では、発生頻度が高い犬種として、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、フレンチブルドッグ、ウェルシュコーギーを挙げている。
↑大手動物健保っていうのはアニコムのことですね。
欧米での報告では、ボクサー、ブルマスティフ、バゼットハウンド、なども多いのですが、日本ではかなり数が少ないですからね。
ということで、1.は正しいですから、これは×
2. 猫のリンパ腫において、FeLV(猫白血病ウイルス)感染に関連して発生する若齢猫の前縦隔型、多中心型、中枢神経リンパ腫は減少し、消化器型や腎型が増加している。
↑FeLV感染の診断・予防が普及したことによって、ウイルス関連性のリンパ腫は減少傾向にあります。ということで、2.もただしいので×
3. 犬のリンパ腫で一番多いのは消化器型リンパ腫で嘔吐、下痢、体重減少などの非特異的消化器症状を示す。
↑犬のリンパ腫で一番多いのは体表のリンパ節が腫大することで発見されることが多い"多中心型リンパ腫"で、およそ84%を占めます。
ということで! 3.は間違い! これが正解です

ちなみに、消化器型リンパ腫は全体の5~7%です。
4. リンパ腫の診断において、細針生検細胞診、ツルーカット生検・リンパ節摘出などでの組織検査によって細胞の形態的、組織構造の分類などで診断をつけるが、判別が難しい場合はクローナリティ検査や免疫染色などが有効とされる。
↑4.もその通りで、正しいですので×
5. 猫の腎型リンパ腫は通常両側性に発生し、多臓器(腸間膜リンパ節、肝臓、脾臓、消化管、体表リンパ節、胸骨リンパ節、肺、心臓、骨髄、眼球、皮膚、中枢神経など)への浸潤が高頻度に発生する。
↑抗がん剤を用いた治療で生存期間中央値7ヶ月といわれています。
両側の腎臓が侵されますと当然腎不全も起こしてくるわけで、日常のQOLを上げ、腫瘍もたたきながら、なかなか厳しい予後なのですね。早期診断は腎臓の(針)生検ですね。それも簡単なことではないですよね。
ということで、正解は 3. でした


汗ばむ昼間、肌寒い夜、お彼岸あたりはそんな気候。
皆様も、皆様のかわいいパートナーも、お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい

ではでは、Dr.BAOでした~
