〘時の流れに翻弄される命〙
5月末の里親探し会に向かっていた車の中に、かかってきた電話〜
会場に着いてからかけ直すと、力のない声で窮状を訴えられたので
翌日訪ねると、まだ50代のお父さんは、抗がん剤の影響か、すっ
もう1匹の白猫『タマ』は2階の部屋に籠もりきりだとか。その部
大きくて立派なお宅でしたが、今では荒れ果てていました。2階の
部屋の中は雑然として、ゴミが散らかり、猫のトイレはウンチだら
タマを見つけられなくて、一度降りてお父さんに聞くと、閉まって
「パロは膀胱炎になりやすいから、念のため結石用の療法食を食べ
重い重い猫ふたり、7年の歳月を経て、アニマルクラブに戻って来
こんなに形で暮らしぶりがわかり、そして出戻って来るなんて想像
生きていればやり直せることを、生きる望みを閉ざされた人との約
毛布の下に隠れていたタマを発見、洗濯ネットに入れて、逃げら
アニマルクラブに連れてこられてまもなくは、タマはベッドの下
ずっしり重たい兄弟を、幸せ太りにしてくれる、あったかいお家は